柏エシディシ

緑の夜の柏エシディシのレビュー・感想・評価

緑の夜(2023年製作の映画)
2.0
イ・ジュヨン目当てで観に行ったら、相手役はなんとファン・ビンビン。
小規模なインディーっぽい韓国映画になんで?と思って調べたら、最近いろいろあった様で…、異国から流れ着いた土地で男に抑圧される女性という役回りがどうしたって本人に重なってしまう。
テルマ&ルイーズの系譜に連なる女性の連帯逃避行もの。
ノワールの香りは十分好みだし、印象的なショットも幾つかあったのだが、主人公の行動に対する説得力がイマイチ弱く感じてしまい飲めりこむ一歩手前の消化不良で終わってしまった。
小悪魔的なイジュヨンも、地味な空港職員のファンビンビンも、そのイメージとのギャップと違和感を狙ったものかもしれないし、二人とも確かな演技力で相応に見せてくれるのだが、やっぱり結局はそこがミスキャストだったのではと思ってしまう。
聾唖者の黒幕とのやりとりの緊張感やボーリング場の一幕、二人乗りで疾走するバイクなど、良い雰囲気のシーンもあり、タイトル通り一晩の逃避行地獄巡りノワールの様な定型にハメて魅せてくれても良かったかな、と。
単純に好み、ってだけですが。
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