柏エシディシさんの映画レビュー・感想・評価

柏エシディシ

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映画(859)
ドラマ(11)

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

3.0

ブルース・リー4大傑作ゴールデンハーベスト4Kリマスター。
そんなの全人類必見、世界遺産認定なのだから観るに決まっている。

映画作品としての完成度というか時代的なユルさはこの際置いておいて、やはり有
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.0

「ぼくとアールと彼女のさよなら」にやられて、監督の次回作として発表されてから楽しみにしていた本作。
ワインスタイン関連のあれこれやら新型感染症の自粛やらで……やっと観ることが出来た
(当初は2017年
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.0

鬱屈とした日々を過ごすパキスタン系英国少年の葛藤をブルース・スプリングスティーンのロックが撃ち抜く青春映画

お話の骨組みは監督の出世作「ベッカムに恋して」と同じだけれど、不況下で極右勢力が台頭し分断
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

3.0

シンプルな反差別、反戦映画と思っていると実際、そうではない。
ベトナム戦争を軸に、人間や社会の多面性を捉え直す視点がしっかり盛り込まれているのはさすがスパイク・リー。
マーヴィン・ゲイWhat's G
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ドヴラートフ レニングラードの作家たち(2018年製作の映画)

3.0

ロシアの伝説的作家ドヴラートフ。
ソヴィエトの近現代史に疎く、浅学にも名前すら認識していなかったこの作家の伝記映画を観ようと思ったのはひとえに撮影監督ウカシュ・ジャルの存在。

これが期待通りの素晴ら
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はちどり(2018年製作の映画)

3.0

14歳の少女のヒリヒリとした日常と経済成長途上の韓国が重なりながら綴られる繊細なドラマ。

女性たちの静かな連帯と軋み歪みを見せる家父長制。

どこにでもある風景の中に潜む、現実の残酷さと美しさ。
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

2.0

同名短編でも魅せてくれた安定した演出力とbased on true events の面白さは確かに在る。
しかし、それでも鑑賞から時間が経ち反芻してみると物足りない印象を感じてしまっている自分がいる。
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.0

Country girl ♪
Gotta keep on keeping on♪

生まれた場所を間違えたと嘯く、才能はあるが母親失格のシングルマザーが夢と人生との折り合いで葛藤する音楽映画。
郷愁を
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

3.0

「半分は私に、半分はあなたに」
マケドニアの荒涼とした自然の中で老母の世話をしながらひっそり暮らす養蜂家の女性を追いかけた傑作ドキュメンタリー。
必見。

自然との共生という、よくあるドキュメンタリー
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サンダーロード(2018年製作の映画)

5.0

なんだ!?この傑作は!
監督/主演/脚本/音楽/編集ジム・カミングス
新たなる才能の登場に震える

2020年マイベスト更新。
「よく出来ている!」とか「好き!」とは違う。「俺!」という理由で。

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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ダルデンヌ兄弟の新作。
狂信的な思想に捉われ恩人の女性教師の殺傷を図る少年。
いつもの自然主義的な淡々とした静かな語り口で、凡百の冗舌に過ぎる映画より力強い映画を作るダルデンヌ兄弟。
引き込まれる。
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.0

アルモドバルの新作。
アルモドバルはハマる時とハマらない時のギャップがあるのだけれど、本作はハマった。
個人的には「オールアバウトマイマザー」「トークトゥハー」に次いで好き。

いつも通りの眼福に過ぎ
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.0

12歳の子供たちのドタバタコメディでR指定(全米では17歳以上)という奇跡というかバカみたいな映画w
ジェイコブ・トレンブレイくんにナニやらせてんの!と言いつつ、トーゼン嫌いになれないヤツ

そして、
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.0

わずか21分の物語にガツンとやられた

排外的な思想が無垢な心に及ぼす恐ろしさとやるせなさを強烈に訴えかけてくる

無駄の無い話運びと演出で観てる側を容赦無く斬りつけてくる

主人を見間違えない飼い犬
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15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.0

上品な大人の恋愛映画な風情ですが、そーんな一筋縄ではいかない逸品。
この手の映画は女性が観るもの、と決めつけている男性同志たちよ!我々が見るべき映画だぞ!w

オトナになりきれない男を殺しにくるニック
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.0

ファティ・アキン監督、すごい。
毎度、全然作風が違う。
今回は凄惨なサイコスリラー。
「ソウルキッチン」や前作「女は二度決断する」と同じ監督とは思えない………いや。でもないのかもしれない。
一貫したト
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.0

男2人と女1人の奇妙な三角形という映画における黄金のトライアングルの定型となった、トリュフォーの名作。
……なのだけれど、初めて観た時は戸惑う、というよりとにかく判り難かった。
サイレント時代のドタバ
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.0

「大人は判ってくれない」で天下を取り、若きトリュフォーも腕まくり「新しい波」を立てまくってやるゼィとばかりにむちゃくちゃやった長編2作目。
トリュフォー全作観てる訳ではないので大きい事は言えないけれど
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.0

言わずと知れたトリュフォーの長編デビュー作にてヌーヴェルヴァーグの傑作。
そんな大上段から構えずとも、リズミカルで軽快な語り口。
落ちこぼれた子供たちが大人の事情など顧みず好き勝手やる小さな冒険譚とい
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夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

3.0

アントワーヌもの第3作目。
恥ずかしながら初見。

あら、かろやか。という第一印象。
本作のトーンもあるのだけれど、併映の「大人は判ってくれない」もスクリーンで初めて観ると、開放感みたいなものを感じら
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

世界中で最も有名で愛されてきた四姉妹の物語謂わば古典の魅力をそのままに、現代的なアップデートを施すというアクロバティックなグレタの若草物語。
見事な着地!(拍手!)

従来、若草物語が持っていた先進性
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

5.0

やっぱり、今観なければ。
と、みんな思ってる。
そしてやっぱり、何度観てもカッコイイ映画。
勿論、公開から30年経っても色褪せないどころか、ド真ん中に在り続けるスパイク・リーの渾身のメッセージこそ、今
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ハリエット(2019年製作の映画)

2.0

結論から言うと、ハリエット・ダブマンという卓越した人物を描く映画としては力不足だと思う。
多くの方のご指摘通り、葛藤や障害を乗り越える「映画的」ハードルが比較的低い為、エンターテイメントとしても、映画
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ポップスター(2018年製作の映画)

1.0

これは……今年一番退屈な映画だった。
オープニングタイトルとエンドロールの「カッコつけ」感というか、センス良さげに見せようとするスケベ心が逆にこちらの神経を逆なでる。
プロットも演出も編集もヘタクソ過
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.0

衝撃のドキュメンタリー。
多くの人に観て欲しい。

独裁政権とそれを支持するロシア軍による武力行使に晒されるシリア、アレッポの街。
そこで医師を務める夫と暮らすジャーナリストを志すワアド。
彼女のカメ
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サーホー(2019年製作の映画)

2.0

こりゃぁ、困った映画ですなw

脚本が穴だらけ、と言うより、真っ黒なんじゃないか思うほど入り食い過ぎ詰め込み過ぎ。
コンゲーム的な騙し騙されプロットなのだけれど、「実はこうでした」という前振り、布石が
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.0

「失敗してもかまわない。それもひとつの選択なんだ。」

製作途上で潰えた幻の映画を追ったドキュメンタリー……なのだけれど、凡百の劇映画より、エンパワーメントしてくれる。
暗鬱とした日常が続く中、このタ
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.0

経済学者トマス・ピケティの世界的ベストセラーの作者自ら出演監修による映画化ドキュメンタリー。
かなーり、面白い。
そして、とっても暗ーい気持ちになる…
でも、観る価値は確実にある。
出来たら、高校の授
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白い暴動(2019年製作の映画)

3.0

「まだ、闘いは終わっていない」

経済格差や軋轢に便乗して、人種隔離を推し進めるヤツらの手口は未だに変わっていない。
恐怖で人々の心を操ろうとするヤツらは渋とく蘇る。
極右や排外主義が台頭してきている
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初恋(2020年製作の映画)

3.0

映画館解禁一発目は自粛前に行きそびれていたコイツを。
奇しくも、シチュエーションに相応しい景気の良い作品で宜しかった。

対立するふたつの勢力と巻き込まれたボーイ・ミーツ・ガールによるジャンク・アクシ
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

知的で軽やか、そして、とびきりユーモラスな新しい青春映画の傑作。

ラブレターの代筆ではじまる三角関係ラブコメディという既視感のあるプロットでありながら、こちらの予想を軽快に飛び越えていくプロットと演
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ロビン・ウィリアムズ 笑顔の裏側(2018年製作の映画)

3.0

HBO製作のドキュメンタリー。
ちょっと観るには勇気が必要で、ずっとレコーダーに塩漬けしていたけれど、意を決して。やるせない……でも、観てよかった。

ロビン・ウィリアムズが亡くなった時、もちろんショ
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ウィリーとフィル/危険な関係(1980年製作の映画)

3.0

発掘良作!
日本では劇場公開は無く、一度TV放送されただけでソフト化もされていないとの事。しかしこれがシネフィルを刺激するポイント盛りだくさんの佳作でした。

トリュフォーの「突然炎の如く」を主人公た
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リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

3.0

ジョン・ウエイン、ハワード・ホークスが「真昼の決闘」へのアンチテーゼとして作り上げた娯楽西部劇の決定版。
名画の格調。
死ぬまでに観たい映画のもちろん一本でしょう。
でも個人的には、やはりハード、ダー
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.0

映画好きを名乗るならば、観ておかなければならない一本のひとつ。
この歳になって、恥ずかしながらようやく鑑賞。

約28分。全編ほとんどがモノクロのストップモーション。
静謐な語りの中に込められた豊かな
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ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)

3.0

今、観るべきドキュメンタリーだ。

ファンやスタッフの求める「良い娘」をやめて、自分のために、そして自分の様に苦しんでいる人達の為に、政治的なメッセージを発信することを決断するポップスター。

「ツア
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