もうほとんどノア・バームバックの映画は機能不全の家族ドラマな訳だけれど、本作は特に辛辣さというかイヤミがキツ過ぎて個人的には楽しめなかった。救いがいつも以上にないというか。
グレタ・ガーウィグ特集の余>>続きを読む
ドキュメンタリーの神様フレデリック・ワイズマン(94歳!)の今回のお題は親子3代に渡りミシュラン三ツ星を獲得し続ける最高峰のフレンチレストラン「トロワグロ」
。
4時間とそれなりの長さは感じつつ、相変>>続きを読む
かなり衝撃的な作品。
正直、ドキュメンタリーとしての整合性合理性に乏しいと感じるところもあったし、反証にしても些か弱いと思った。
それでもやはり、日本の社会では黙殺されがちなこの様な声に光が当てられる>>続きを読む
めちゃくちゃ、クセつよっ!
とにかく安易な共感を拒否するヒロイン、カナに、何だ!?このコ!ってはじめはなるんだけれど、性別も世代も違うカナにだんだん惹き込まれ、やがて他人じゃない気持ちになる。
「何だ>>続きを読む
グレタ・ガーウィグ特集の余波にノり、前から観たかった監督ノア・バームバックとグレタの初顔合わせとなった本作を。
ベン・スティラー演じる強迫性障害の男のビターコメディ。
おそらくスティラー自身の個人的な>>続きを読む
第一弾予告ティーザーの段階で「これはみんなが観たかった"エイリアン"なんじゃないか?」という予感はあり、鑑賞した後の結論、確かにその通りであった訳だけれど…果たしてそれで良かったのか?という想いもある>>続きを読む
フレデリック・ワイズマンの新作が来るので録画しておいた過去作を。
今回のお題は1680年創立(太陽王ルイ14世!)の国立劇団。
例によってワイズマンのカメラは物言わず、劇団の文字通りあるゆるものを捉え>>続きを読む
「グレタ・ガーウィグ特集」にて。
このアイデアでこれは長過ぎる気もするしちょっとパンチもツイストも弱いが、4人のやり取りが微妙な可笑しみを誘う。
グレタ・ガーウィグが所謂"可愛い子ちゃん"的な定型の役>>続きを読む
Stranger/JAIHOさん「グレタ・ガーウィグ特集」にて。日本初公開。
ジョー・スワンバーグとの共演・脚本・共同監督のグレタ・ガーウィグ初監督作品。
おそらくシチュエーションだけ決めた2人の即興>>続きを読む
Stranger/JAIHOさん企画「グレタ・ガーウィグ特集」にて。
ずっと観たかったヤツ!
"女優"グレタ・ガーウィグの魅力がギュっと詰まっている初期作品。
所謂"マンブルコア"作品で多くが演者の即>>続きを読む
恥ずかしながら初見。しっかし驚いた!
もしかしたらコッポラで1番好きかも!
「アウトサイダー」とニコイチというかA面B面の様な作品で完全にB面が名盤のヤツ。
前作撮影中に脚本執筆、スタッフやキャスト>>続きを読む
何故か美少年ばかりの不良チームの友情を謳う青春ドラマ。Stay Gold!!
所謂"ブラットパック"総出演。
みんなピカピカだ。
このメンツの中でトム・クルーズが1番目立たないというのが面白い。
ヤン>>続きを読む
コッポラ、マラソン地味に進めてます。
本作、コッポラキャリアでも失敗作の烙印を押されていて未見だったのだけれど、観て驚いた。コレはコレで狂ってて面白い。
お話自体は定型の"オトナのラブストーリー"ある>>続きを読む
割と演技派のイメージのあるデヴ・パテルの初監督作は意外にもジョン・ウィック直系のリヴェンジものハードアクション。
ご丁寧に劇中に言及もされる。
ヒンドゥーのハヌマーン伝承(仏教の斉天大聖=孫悟空)を下>>続きを読む
傑作とか今年1番!とかそういう類の映画ではないけれど、とってもキュートな映画。嫌いになれないです。
デビッド・リーチが自身の出自を多分に反映させたスタントマン讃歌。
「映画を作る映画」にハズレなし。>>続きを読む
個人的に初ギヨーム・ブラック。
評判の良い「やさしい人」や「宝島」を観たいのだけれど、時間がちょうど空いたので本作を観てみた。あら?面白い。
製作の背景や監督の特徴に関して未知なのだけれど、ドキュメン>>続きを読む
新聞の小さな記事になった、ある実在の女性の物語。
後半は多分に脚色もあるそうだけれど、この様な悲劇は今の日本には人知れず其処彼処に広がっているという確かな実感と、この様な劇映画としてこの物語が多くの人>>続きを読む
いやぁーめちゃめちゃ好き。
最近観た映画では「ボトムス」に感触が似ている。と思ったらFilmarksさんも似ている映画で上げている。
あと、タランティーノの「デスプルーフ」!
ラストはあの作品の最高の>>続きを読む
追悼アラン・ドロンで。「サムライ」と併せて。
束の間の交歓を得た訳あり男たちが、成り行きから強盗を仕掛ける。
うっすらと流れるジャズ、ほのかに漂う煙草の煙。
淡いトーンの色調と却って全てを包む様な優し>>続きを読む
すてき。
また同時代に作品を追いかけられるのが楽しみな映画作家に出会えたという確信的喜び。
先日「幸福なラザロ」を観たばかりの俄か者が言うのも何ですが、豊潤なイタリア映画の伝統を感じさせながら、瑞々し>>続きを読む
ヨークシャーの牧場を舞台にしたシンプルなラブストーリー。
もう殊更に過剰に描かなくても、こういうシンプルなラブストーリーとして映画に出来る時代なんだな、としみじみ思う。
田舎で家業に縛られた若者の鬱屈>>続きを読む
母親を幼くして亡くした男が、愛することを恐れ忘れ、やがて取り戻す。
重厚な歴史ドラマを得意とする巨匠ベロッキオの繊細な演出が映えるが、母親の死の真相が凡庸で物語の求心力がやや弱いか。
静かな物語だが映>>続きを読む
80年代イタリア。トンマーゾ・ブシェッタによるコーサ・ノストラ内部告発を重厚な筆致で描き切った実録犯罪ドラマ。
史実に疎く、名前と顔がなかなか一致せずはじめは苦慮したが、告発者としてのブシェッタの内面>>続きを読む
観たかったヤツ!遅まきながら。
1933年京城(現ソウル)。朝鮮総督府長官暗殺を企てる抗日スパイ"ユリョン"を炙り出すために容疑を疑われた男女5人が海辺の洋館に集められる。
果たして誰が"ユリョン"な>>続きを読む
夏休みなんで、古典を観よう第2弾。
「グッドフェローズ」でオマージュが捧げられている通り、映画とは原初から暴力であったと改めて確認出来るマイルストーン。
もちろん現代の目から見れば、おそろしくプリミテ>>続きを読む
夏だし。宿題気分で古典を観る。
初版の「死ぬまでに観たい映画1001本」は本作のDVDが封入されていて、それで。メリエスのイマジネーションの爆発。
その愛くるしいユーモアとチャームに満ちた16分。
">>続きを読む
「ミナリ」のリー・アイザック・チョンの長編デビュー作。
「ツイスターズ」が面白かったのでWOWOWの録画を引っ張り出して観たのだけれど、あるゆる面で対極にある作品でこれはこれで興味深い。
映画ファンに>>続きを読む
おさげ髪の女の子がウエストハムのシャツを着ているポスターで興味を惹かれて、ただそれだけで鑑賞。
ダメ親父とお転婆娘のドラマという「ペーパームーン」系譜の定番といえば定番。
ウエストハム要素というかサッ>>続きを読む
評判は聞き及んでいたけれど公開時に見逃しており。アリーチェ・ロルヴァケル監督新作も来るので遅まきながら。
ぃやぁー映画館で観るべきだった…傑作。
16ミリフィルムの独特の温もりのある画面作り。
前半は>>続きを読む
日本では配信(ビデオ)スルーになっちゃったDCEUの最後の徒花。
WOWOWでやってたのでようやく鑑賞。
うーん…悪くないけれど、なんかフツー。
主人公一家や舞台をヒスパニック系にしたコミックス映画と>>続きを読む
黒沢清成分をギュッと詰め込んだ珠玉の45分。うわーコワー。
昔住んでいた中野。あの線路沿いの道、しょっちゅう歩いていたロケなモンだから余計に身近に感じちゃってコワー。
心霊にもSFにも不条理にも何処へ>>続きを読む
あの「ツイスター」の続編。という事で、求められているものに過不足なく答えてくれる優等生。
夏休み映画として申し分ない。
この手の映画はどうしたって見たことのある映像、見たことのあるシチュエーションに陥>>続きを読む
ぶっちゃっけ、一本の映画としては如何なモンか?と思わないでもない。
でも、あの曲に併せたあのエンドロールで、何だか素直な気持ちというか、アメコミが好きになった頃を思い出していた。
嫌いになれないヨ、こ>>続きを読む
前作はピクサーアニメ歴代でも屈指の傑作だと思っているだけに、続編は蛇足過ぎないかと懸念はしていた。
そしてやはり、奇跡とも言って良かった前作の完璧なバランスは今回はやはりギリギリ逸脱してしまった様に思>>続きを読む
ある意味、「地獄の黙示録」本編より面白い地獄の黙示録製作ドキュメンタリー。
旦那に黙って私的会話を録音しこのドキュメンタリーを作った妻エレノアも結局は狂気のクリエイターコッポラに相応しいパートナーだっ>>続きを読む
恥ずかしながら初見。ぃやぁー面白いですね。
本作と「ゴッドファーザーPART2」が同年公開。同時にアカデミーノミネートで、こちらはカンヌパルムドール。コッポラ無双時代。
盗聴のプロとして業界でも一目置>>続きを読む