月月子

一月の声に歓びを刻めの月月子のネタバレレビュー・内容・結末

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

カット1つ1つにこだわりが感じられる、監督の想いがこもった映画。辛い経験がありながらそれを乗り越え前を向いて生きようとする3人の女性の姿に強く胸を打たれたし、光が差すような気持ちになった。

監督自身の経験を基にこの映画は作られたのだという。インタビューで監督は6歳の頃性暴力被害を受けたと知った。50年弱経って、それを基に映画を撮る事自体に並々ならぬ覚悟を感じた。

前田敦子の演技も非常に素晴らしかった。座談会での皆さんの質問と、それに対する監督のお話もとても良かった。

気になった点として、男性が、自身の娘の性被害をきっかけに自分の男性という性に拒否感を抱き、トランスジェンダー女性となることはあり得るのか。性転換は何か明確なきっかけがあって生じるものではないと思う。そのような事例がもしあるのだとしたら私の勉強不足だけど、ないのだとしたらトランスジェンダーに関する不正確な情報を拡散していることになるから望ましくないと思った。どうなのだろう。
月月子

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