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一月の声に歓びを刻めのtsのネタバレレビュー・内容・結末

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

主題は重いけど、映像は軽やかなところも多くてよかった。上から撮る食卓の年明け、壁を挟んだ横移動、軽トラの荷台で叩く太鼓、ひたすらアーチをくぐる前田敦子。

「人間なんてみんな罪人だ」
「なんでわたしが罪悪感感じないといけなんいんだよ」
「抱きしめられなくてごめん。汚れてなんかない、世界でいちばん美しい」

と、大きい声ではっきりと言うのはよかった。けど、とにかく加害者が終始不在だからモヤモヤするんだと思う。昨今はどれだけ昔のことでも告発!裁判!があるべき流れになっているだろうし。(ジャニー喜多川しかり松本人志しかり)
実際は長年誰にも、親にも警察にも言えずにトラウマとして抱えている人が多いんだろう。その長い時間の孤独を凝縮して伝えるようなこの構成はかっこいい。
けどやっぱり2部の延命治療やめたのは罪ではないと思ったし、恋人がどんな罪犯したのかも明示されないから、そこでねじれてしまってる感がある。

そんな中でも地味に有害な男性性を体現する宇野祥平、絶妙すぎる
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