シリーズ3作目だとタイトルに表示されるが、本作でお初の鑑賞。
インド映画ではなく、パキスタン映画かと思うほど、パキスタンの比重が高い。
また、主役のインド国家諜報機関のエージェント、タイガーの宗教はいまいち分からなかったが、妻のゾヤは明らかにイスラム教徒で、物語もパキスタン以外では、トルコのイスタンブールの尺が長いこともあって、インド映画で、これほどイスラム教色が強いのは初めて観た気がした。
【以下、念のためネタバレ注意⚠️】
ロケ地(ないし舞台)も、イギリスはロンドン、アフガニスタン、オーストリアはアルプスかどこかの湖畔とウィーン、ロシアはサンクトペテルブルク、トルコはイスタンブール、パキスタンはイスラマバードと、まさに世界各地。
そのうえ、派手なカーアクションまで敢行しているのだから、インド映画も本格的に国際化しているようだ。
まぁ、インド側で、これだけパキスタン問題を正面から扱っているだけ、ガイ・リッチー監督の『コヴェナント』より相当マシ。
ただ、インド人の顔が見分けがつかないことが多いのと、前作からのつながりが分からないのと、二重スパイ、三重スパイが入り乱れて、途中で敵味方がコロコロ変わるので、関係性が充分把握できなくて往生した。
それに、アーティシュ・ラフマーンが一体どんな正当性があってクーデターで首相になれるのか、さっぱり分からなかったし。
ブリーフケースの核のボタンのパスワードが、どういう役割を果たしているのか、いまいち説明されていなかった感じだし。
まぁ、インド側の立場で、パキスタンの平和を願っていることはよく分かったが、それにしても、敵も味方も人が死に過ぎ、殺し過ぎ。
それに、アクションシーンに次ぐアクションシーンで、正直お腹いっぱい、って感じだった。
劇中、歌と踊りのシーンが、一回しかなかったなぁと思ったら、エンドロールでたっぷり観せられた。