サミィ

東京暮色 4Kデジタル修復版のサミィのレビュー・感想・評価

東京暮色 4Kデジタル修復版(1957年製作の映画)
-
BS松竹東急 日本の名匠シリーズ 生誕120年 小津安二郎特集 より 視聴

いやー…笑
なんか汚い…笑 遊び方の汚い奴の様な映画だな って感じでした。

今まで散々古き良き家族の話みたいな映画を撮って来て、行き着いた先がこれかい?っていう様な…散々 「(嫁に)やらないと」って言って来て、それがこんな世の中を産んで、行き着いた先があんな次女の様な子みたいな子しか育てられない親達のお話だったというの…
その次女を取り巻く悪漢らの意地汚さったらなかったし、こんな汚い映画はあまりない気がする…ストーリーは ギャグなのかな? ってくらい(何度も笑ってしまった)悲劇へ追いやるし(そこはまぁ全然問題ないんだけど)。というか次女の喋り方の現代人感に、とっても衝撃をうけました。もう現代人やん!!!って。ここら辺から人間の質が変わってくるのか…?それと原節子が老けてて少し驚いた。怖さも(良い意味で)なくなってて、時代は進んでいくんだね と思いました。結局この映画は何か何処が解決したんでしょうか。

色々言ったけど、映画としてはブッチギリに面白かったです(ストーリー云々の良さ ではない)。画が革命的に素晴らしかった。麦秋の様な凝った画作りではなく、光の使い方が恐ろしく素晴らしかったと思います。参りました。
サミィ

サミィ