このレビューはネタバレを含みます
BS松竹東急『よる8銀座シネマ』(「日本の名匠シリーズ 生誕120年 小津安二郎特集」)で鑑賞。
小津映画の中では一際強く死が描かれている作品。寂しさと悲しさと怒りで圧し潰されそうなのに強がる明子…
◎暗いわ、間延びするわの小津には珍しい失敗作
4Kデジタル修復版(1957/2017年)による上映
日本橋あたりの銀行監査役をつとめる杉山周吉(笠智衆)と、男手ひとつで育てた姉孝子(原節子)と妹…
1957年 日本映画。監督 小津安二郎。次女が幼い頃に妻に逃げられた父。長女は夫とうまくいかず実家に赤子と出戻っている。奔放に振る舞う次女を思い、長女、父は心配するが…。小津作品には珍しく結末は悲し…
>>続きを読む『東京暮色』と『お早よう』はムルナウの描いた都市を最も見事な形で日本の風土に翻訳したものじゃないかと思っている。外観がなく、路地を除けばほとんど建物の全景を撮らない小津だが、部屋の室内から窓外の世界…
>>続きを読む2024年 鑑賞 24-05-0 [1-5]
BS松竹東急 銀座よる8シネマ にて
「宗方姉妹」「麥秋」等の小津安二郎監督・脚本による、小津監督の最後の白黒作品であり、ジェームズ・ディーン氏の代表作…
1957年につくられた小津安二郎監督作品。次女と暮らす父親の元に夫との関係がギクシャクして子連れ里帰りしてきた長女の不満を見せられるのかと思ったらことのほか重苦しい次女の物語で……。
美味しいもの…
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こちらも映画館で鑑賞。他作品と違ってただひたすら暗い物語展開で見ていてしんどかった。この作品は笑えるシーンが少なく、物語冒頭からずっと虚しい東京が映し出されるし、上手くいっていない人々だけが出て来る…
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生活の中での些細な諍いもありふれた家庭の事情もそのアイレベルでは大問題だし、フッと押されるように引かれるように人生は転がって行く。
孝子をフィルターとして作中の家族(特に女性は)は重なっている。赤子…
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