このレビューはネタバレを含みます
【「動物に危害は加えていません」はいいんですけど…】
耐えましたよ。ええ。どんなに設定が適当でも。特撮部分がパッとしなくても。りんねちゃんの変身に相応のドラマがあるのならば!
それが、「守られる自分じゃなく…」って…いや、その理由は普通すぎる…っていうか使い古されているっていうか前時代的っていうか……りんねちゃんはりんねちゃんで今までも自分なりの戦い方をしてきたとおもうわけで。もっと独自の説得力が欲しかった。父との件だけではどうも弱い。
まあいいですよ、初変身シーンがキマっているのであれば。
だとしたら!
「この一言で私は変わる…」
↓
「変身!」
この流れであるべきでしょ!絶対!
あいだに「字名は仮面ライダーマジェード」は要らない要らない!(せめて「変身!」の後!)
この演出のセンスだけで大幅に失望しました(個人的好みといえばそれまでですが……いやでも絶対そうでしょ?)。
黒幕について。敵の動機の小ささにガッカリしつつ、そもそも英寿が相手の戦士としての自尊心を傷つけるようなことを言ったことも反省すべき点である気がして、エース様の好感度が若干下がってしまいました。
極めつけはギーツケミーの正体。
いやいやいや知らない知らない知らない!なんの前フリもなくその後出しはないでしょう。(※追記:どうやら全く覚えてないんだけど最初に犬のシーンがあったのですね…すみません)
泣きどころを足したかったんでしょうけども取ってつけ感にゲンナリ。
世の中には「犬が死ぬ映画は観れない」という層がいるそうで、ちょっとしたエモポイントの追加のために将来的な観客を減らすのは悪手だったでは。
「神の目にも涙、か。」じゃないんだよ!「丸くおさまったことだし。」って眼の前で見ていて景和くんそんなこと言える!?
他のギーツ組と同じでギーツケミー=英寿ではダメだったのか。他のキャストはスケジュール合わせるの大変だったけど簡くんは出てくれるっていうから!っていう事情だったのかしら。
結論、「青いご飯美味しいよ!」がこの映画のハイライトでした。