フジタジュンコ

ミスティック・フォレスト ~”アレ”と”ソレ”がいる森~のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

3.8
我らがミリオーレ監督によるモンスターパニック作品。中野ダンキチさん曰く、「ミリオーレさんといえば”ミスティック・シールド”なので…」とのことで邦題が「ミスティック・フォレスト」に。なお、皆さんご存知かと思いますが、クリーチャーはもちろんジャケット詐欺です。

森に迷い込んだ人々が「悪魔のいけにえ」よろしく食人をたしなむ一家(”アレ”)に襲われたかと思いきや、行方不明の妻を探していたはずの男が森と同化し”ソレ”になって、人々がさらに追い込まれていくという二重のストーリーラインで、設定だけだと面白く感じそうなのですが、安定の低予算Z級作品ゆえにつっこみはじめるときりがなく、会場ではたびたび笑いが漏れていたものの、ミリオーレ監督らしく、登場するキャラクターたちと、オマージュ元であろう過去のホラー作品への愛にあふれた作品でした。