すかい

コンテイジョンのすかいのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
5.0
もし現状の医療では対処しきれない感染病が世界的に流行したら、世の中は一体どうなってしまうのだろうか。コロナ発現以降、我々は世界的な大混乱を目の当たりにしているが、それをそのまま映画という枠の中に落とし込んだような作品である。劇中では、ウィルス自体の怖さはもちろん、それに対する人々の「恐怖」がもたらす生活必需品の買い占めや陰謀論の流布といった具体例が出てくるが、まさか2011年制作とは思えないほどの予測精度である。さらに、2020年を生きる我々の多くが本作を通して「ウィルスによる身近な人の死」を擬似体験することは、一人ひとりの当事者意識を持った自粛活動にもつながるはずであるので、今本作を観る意義は極めて高いだろう。
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