老人と青年と少年のささやかな交流を描いた短編。カラフルな色彩で、絵本のような優しい世界。少女漫画のような後味。設定やストーリーをまじめに考えると突っ込みたくなるけど、ファンタジーだと思えば。
老人がバスケのシュートを決めたがったり、大きな板にペンキで思うままに絵を描いたり。少女漫画だなぁ。やりたいことなんて思いつかない若者が、老人のエネルギーに触発されて表情が動いていくのも少女漫画。ラスト、「息子のところに行くことにした」としょんぼりする老人に「行くな、一緒に住もう」と言うのはさすがに「おい！」と思ったけど。。
家族ではない大人との出会いは、若い人の背中を押すものだな、とちょっとうらやましくもある。
何かと背負わされる役の多い健太郎の柔らかな表情が見られるだけでも宝物。
