シアーシャ・ローナンとポール・メスカルの共演なので期待しないわけにいかないし、アマプラに来ると聞いて楽しみにしてたので配信初日に見ましたが。これはなんて言ったらいいのか。
世界中どこも気候変動で荒れた2066年。アメリカの田舎の農場で暮らす若夫婦の、夫の方にだけ（お試し）宇宙移住の抽選が当たったと言って男がやってくる。
「あなたの不在の間、奥さんが一人で過ごすのは心配でしょう、あなたの身代わりをご用意しますよ」
それだけだったら面白いSFになりそうなものなのだけど（きっと原作は面白いんだと思う）、この男の「聞き取り調査」というのがただのハラスメントというか、イヤ度がすごくて途中一体何の映画を見ているのか全く分からない状態になる。
私よくあそこで見るのやめなかったな…。
最後の方は種明かしがあって一応なるほど、とはなるし、ヘンの行動には納得しかないんだけど、でもあの中盤のハラスメントの意味は結局まったく伝わってこない。
ラストが前向きなことだけが救い。
もちろん、壊れていくポール・メスカルも、傷つき迷い続けるシアーシャ・ローナンも、演技はものすごくいいにきまってるのだが、だがしかし。
