makotomohiro

スーパーの女のmakotomohiroのレビュー・感想・評価

スーパーの女(1996年製作の映画)
3.8
以前テレビで観た様な気もしますが、はっきりと覚えていないので、初見のつもりで視聴。

単体経営のスーパー、正直屋のお話。

産地偽装や賞味期限偽装等の業界のタブーや、お坊ちゃん経営者の甘さ、職人が仕切る現場と管理者の温度差、私利私欲に走る中間管理職の不正等を、面白おかしく描いています。

しがらみやプライドで、良いと思っても行動に移せないお人好しの専務・五郎(津川雅彦)に対し、合理的に改善を進めていく花子(宮本信子)。
ダメダメなリーダー達に流されていたグダグダの従業員達が、花子の働きかけで改心していく様はスカッとしました。

楽しいだけではなく、仕事に対する取り組み方、姿勢について考えさせられます。

柳沢慎吾や伊集院光、三宅裕司、あき竹城などの俳優陣がいい味出してました。

映画らしい美しい映像や演出、スケールを感じる場面は皆無ですが、社会派コメディドラマとしては傑作だと思います。
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