Kario

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版のKarioのレビュー・感想・評価

3.6
画面構成、ライティング、音楽等あらゆる要素が自分好みでどこかノスタルジーを感じさせる作品。
(まぁ2001年公開の映画だからそりゃそうか)


別にストーリーとしてちゃんとした起承転結があるわけでもなく劇的な展開もないんだけど、なーんか2時間観れちゃう魅力がこの映画にはある。


独占欲が強くヤク中、DV、犯罪、更にはニートという役満コンボな彼氏に嫌悪感を抱きながらも精神的に依存しまくりで、クラブ通いや夜のお仕事を離れられないこれまたダメダメ女性の荒んだ掃き溜めのような生活に、昨今話題のホスト狂いで破綻する歌舞伎町女性の姿が重なるのは偶然か。

ただそれが彼女・彼等なりのミレニアム時代の向き合い方なのだろう。


2001年といえば当時自分は中3で、ひたすら友達とエロビデオの貸し借りに精を出してたあの頃。
(時折トンデモない代物のビデオが出回り、友人の親兄弟の性癖が疑われる事態も)

それもまた自分なりのミレニアムへの向き合い方だったように思う。
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