『オーメン』シリーズに関しては一番最初のやつは観ているが、ガラスで首がスパーンのシーンしか覚えていないという体たらくぶりで、ほぼ『オーメン』シリーズを観たことないも同然の状態。ただし本作は『オーメン』の前日譚で、どのようにダミアンが生まれ一番最初の『オーメン』につながるかという話なので別に大丈夫だろと思って観たが、実際大丈夫だった。
映画が始まっていきなりガラススパーンの匂わせしてきて節操ねぇなと思ったが、シリーズの有名シーンを利用して不穏さを出すこの使い方はいいんじゃないかと思ったけども、最終的には期待を裏切られたというか、結局ガラススパーンみたいなことをやるけどCGがチャチいのと、この映画の演出には期待できなさそうだなと思った。これ以降も演出に関しては明らかに監督は力不足で、一本調子で平板な演出ばっかりなのでコンスタントにゴアはあるが飽きる。そもそもこの映画は絶対2時間もいらない。画作りに関してもどうかと思うし、BGMはコーラスがうるさ過ぎるし、スタジオ、監督、撮監、音楽、CGと各パートがいい仕事ができていないのをしっかり反映したかのような出来の映画。
話に関してはバカ過ぎて好感が持てる。普通の教会と悪い教会あって、学生運動もあり教会の権威が失墜していく中で悪い教会の考えたアイディアがトンデモ本とかに載ってそうな内容。ただガチでこういう陰謀論をとなえてる奴いそうではある。
