三樹夫さんの映画レビュー・感想・評価

三樹夫

三樹夫

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

雪山の高地にある自宅で夫が転落死した。転落死した時間帯に家にいたのは妻のみで、妻が夫を殺したのではないのかと裁判が始まるという法廷ミステリーだが、劇中に出てくる証拠というか証言や回想は主観的なもので、>>続きを読む

荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

3.6

オーストラリアの田舎で教師をしている主人公はクリスマス休暇で恋人のいるシドニーに行く計画を立てていた。途中荒野にある街で一泊することになったが、この街は良い所だ、この街の住人は良い奴だとみんな言う。酒>>続きを読む

仇討(1964年製作の映画)

4.1

監督今井正、脚本はしし、主演ヨロキン(当時は中村錦之助)、制作東映の武家社会なんて碌でもない時代劇。武家社会なんて碌でもないと思っている今井正とはししが組んでヨロキンがひたすら酷い目に遭うが、ヨロキン>>続きを読む

コンドル(1975年製作の映画)

3.7

アメリカ文学史協会に勤めるロバート・レッドフォード。アメリカ文学史協会は世界中の書籍を分析するような団体らしい。職員は全員で10人以下の小さな団体だが、何故か表に怪しい男たちが見張っている。昼食を買い>>続きを読む

誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.5

1961年にアフリカの解放を唱える国連事務総長ハマーショルドが乗った飛行機が墜落した。墜落の原因は解明されぬまま迷宮入りとして処理された。しかし資料を入手したデンマーク人の記者が調査員と一緒に関係者に>>続きを読む

ダラスの熱い日(1973年製作の映画)

3.8

ケネディ暗殺はオズワルドの単独犯ではない、真の黒幕はこういう連中だという政治陰謀劇映画。脚本がトランボなためか反権的な内容で、ケネディ暗殺を計画する連中が碌な奴らじゃない権力者の集まりになっている。ケ>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.1

実家に帰ろうとする主人公が次々理不尽な目に遭うホラーコメディ。ただしどう考えてもアリ・アスターのセラピー映画の一面もあるというか、私にはほぼアリ・アスターのセラピーにしか思えなかった。
アリ・アスター
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鬼婆(1964年製作の映画)

4.0

時代は南北朝時代、物語は全て一面ススキの野原の中で進行し、息子を戦にとられた姑と嫁は日々落ち武者狩りをして生計を立てている。というより農民は落ち武者狩りでもしなければ日々の食い扶持を稼ぐことができず、>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.4

フィリピンから韓国へ犯罪者を護送する船の中で起こるバイオレンスクローズドパニックもの。犯罪者VS警察までは分かるが、そこからVS怪人も加わってくるのが訳が分からないながらも、怪人見参からの殺戮開始には>>続きを読む

インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実(2010年製作の映画)

3.6

何故リーマンショックが起こったのかという、リーマンショックまでの道程とその後のドキュメンタリーで、ナレーターはマット・デイモン。当時の関係者が次々出てきてインタビューを受けるが、わりかし誰が誰やらとな>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.1

元ポルノ俳優が落ちぶれて無一文で地元テキサスに帰ってきて、別居中の妻の実家に転がり込み第二の人生を歩みだすというクズ男の日常みたいな作品。テキサスの『バッファロー'66』や、テキサスの『キッズ・リター>>続きを読む

猟人日記(1964年製作の映画)

4.0

小池朝雄のナレーションで、今は血液検査で色々なことが分かり事件の捜査にも利用されているというのが語られる。そして生命保険会社のキーパンチャーの女性社員19歳が飛び降り自殺。彼女は妊娠しており、姉による>>続きを読む

BORUTO NARUTO THE MOVIE(2015年製作の映画)

3.1

『ナルト』の漫画は腕に大量の写輪眼を埋め込んだおっさんが出てくるところまでは読んでる。漫画の『ナルト』って絵は上手い。ただアクションの時などは動いているようには見えず止まっているように見えてしまうので>>続きを読む

シリアスマン(2009年製作の映画)

3.7

いくつかのレイヤーがある映画で、表層的にはコーエン兄弟が得意とする訳の分からない人が多数出てきて訳の分からないことをやっていくコメディかつ次々不運に見舞われるユダヤ人主人公の悲劇的な喜劇だが、他にもユ>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.6

ウォール街VS名もなき市民の個人投資家達の株戦争。youtubeやRedditでまとまった個人投資家がゲームの小売り店のゲームストップの株を買い、株価が上昇。中心にいるのはyoutubeで配信をしてい>>続きを読む

未知への飛行(1964年製作の映画)

4.3

水爆を積んだ爆撃機が機械の誤作動によりモスクワに水爆を落とせという命令が出たと思い、一心不乱にモスクワへと向かう。アメリカ側はなんとか通信をつなぎ機械の誤作動なので引き返せと伝えるが、そういった場合通>>続きを読む

女バトルコップ(1990年製作の映画)

2.9

東映が作った『ロボコップ』女性版のVシネ。それ以上でもそれ以下でもないが、敵にサイキック筋肉マンがいるあたりがオリジナルというか、流行ってるものは全部入れようというのが東映らしい。
『ロボコップ』はデ
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ファンタズム(1979年製作の映画)

3.0

話はよく分からん。少年が見た悪夢というような内容であり、良く言えば幻想的なストーリー。主人公は兄貴の友人の葬式で変なことしてるおっさんを目撃し、独自に調査しているとおっさんにつけ狙われる幽霊屋敷もの。>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

『フランケンシュタイン』の女性版。子供を身ごもっていた女性が橋から身投げする。ウィレム・デフォーが死体を拾い、胎児の脳みそを女性に移植して蘇生させたところから映画がスタート。何この設定?というのと、途>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.0

『フランケンシュタイン』の作者が『フランケンシュタイン』を執筆するまでの伝記映画。『フランケンシュタイン』は彼女の人生全乗せの魂の作品かつ女性の叫びの作品という着地をする。
主人公は元々怪奇小説好きで
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.4

外の世界は汚れているので息子1人と娘2人を完全に家の中に隔離し、独自の狂気的な世界を家の中で構築する異常な家族の話。単語の本来の意味を別の意味へと置き換えまるで異世界を作り上げ、外にはネコというとんで>>続きを読む

月光の囁き(1999年製作の映画)

3.6

好きな女の子と付き合うことのできた主人公。しかし主人公は変態なのでセックスをするも性癖に刺さらない。元々ブルマの匂いを嗅いでいたような奴だが次々に変態余罪が出てきて、隠し撮り写真を焼却して「彼女の分身>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.7

独身者は全員強制的にホテルに缶詰めにされ、45日以内にパートナーを見つけないと動物に変えられてしまうという不条理コメディ恋愛映画。どの動物に変えられるかは本人が選ぶことができ、主人公はロブスターを選択>>続きを読む

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

3.7

『鋼鉄ジーグ』の実写化ではなく、ひょんなことから超人的な力を手に入れたおっさんが、『鋼鉄ジーグ』好きの女の子から「『鋼鉄ジーグ』みたい」と言われ、最終的に自分の中に『鋼鉄ジーグ』精神をインプットしイタ>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.7

映画が始まって何もない画面が続いた後にいきなり心臓手術が大写しになるケレンをかましてくる。この映画でこの後に観るのは、心臓手術が大写しみたいなあまり観たくないものが続く。
心臓外科医の主人公は見た目か
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新しき世界(2013年製作の映画)

3.9

悪い悪い奴が出てくる潜入捜査ものの韓国映画。何年もヤクザ組織に潜入している主人公。もうこれ以上耐えられないと上司に訴えたら、お前が元警官ってことヤクザに情報流しちゃおっかな~と極悪なことを言ってきた。>>続きを読む

積木くずし(1983年製作の映画)

3.3

娘が不良になる映画だが和製『エクソシスト』映画ともいえて、なぜかというと『エクソシスト』は親の目から見るとグレた子供はまるで悪魔に取り憑かれたように見えるという一般家庭で起こり得る子供の不良化のメタフ>>続きを読む

ねらわれた学園(1981年製作の映画)

3.1

大林宣彦が薬師丸ひろ子を主演に据えて放つ反戦アイドル映画という凄まじい珍品。管理教育を徹底し受験戦争へ突入する様が、全体主義に染まり第二次大戦へと突入したことのメタファーとなっており、風紀を取り締まる>>続きを読む

Tinder詐欺師:恋愛は大金を生む(2022年製作の映画)

3.2

Tinderでとんでもない詐欺師サイモンに出会い何人もの女性が大金をだまし取られる前半パートと、こんなクズ野郎は絶対許すわけにはいかないというので協力して復讐するシスターフッドの後半から成る。

Ti
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蝿の王(1990年製作の映画)

3.0

無人島に少年たちが漂流し対立が始まり惨劇が起こるという、数多くの作品の元ネタになっている小説の2度目の映画化。映画が始まっていきなり海中に投げ出される機長と少年たち。飛行機が墜落するシーンを撮れるだけ>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.9

大災害が起こりあたり一面瓦礫の山となるが主人公の若夫婦が住むマンションだけが崩壊を免れた。家を失くした人たちがマンションに集まってくるが、マンションの入居者で会議をしたところ部外者はマンションの外に追>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

2.5

数年前に『ゴッドタン』か『アメトーーク』でオードリー若林が、「うちのラジオにツチヤタカユキってはがき職人がいるんだけど、ネタが面白いので構成作家にならないかって連絡送ったら『人間関係不得意』とだけ返信>>続きを読む

ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌(1986年製作の映画)

3.0

コメディで始まって最終的にヤバい不良と戦うというやってることは前作とほぼ一緒だが、城東のテルとボンタン狩りが今作の特色となる。
テルの人は歌舞伎役者か何かなのかな。「あぁ~ん」の時の顔が見得を切りまく
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ザ・フライ2/二世誕生(1988年製作の映画)

3.5

ブランドルの子供をヴェロニカは身ごもっており出産するシーンから始まる。出産後すぐにヴェロニカは死に、ハエ遺伝子を持って生まれた子供は異常な成長速度と高知能を見せる。明らかに碌でもない研究施設に監禁され>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.8

漫画原作映画かつアイドル映画。この映画を観ると色々想起する他作品があり、天才型で実力もある主人公が世間に非難されながらもマイウェイを貫き通すロックな姿勢は『ああ播磨灘』を思うし、天才型の主人公とエリー>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.9

劇場で観た当時からここの部分思いっきり叩かれるだろうなと思っていたらその通りになっており、この映画は嫌いな人はもの凄く嫌いで死ぬほど酷評されるが、私は酷評に同意するが良いところもあったというスタンス。>>続きを読む

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