前日譚はオリジナルを超えられない
というジンクスがあるように思えますが、前日譚がオリジナルを超えたという評価は自分は聞いたことがありません。
特に1970年代にオリジナルを持つホラー・オカルト作品は特にそうです。
本作も同様でしたが、詰らないという訳でも無く、まあまあ良く出来た作品という印象でした。
本作は、如何にしてアンチクライストであるダミアンが生まれたかをテーマに、オリジナルにあまり無かった宗教や教会の陰謀的な側面が色濃く、翻弄される主人公の修道女を描いています。
前日譚という事で、当然オリジナル1作目に繋がっていきます。
しかし、オリジナルの持つオカルト要素、オーメン：予兆という意味での伏線描写等は本作にはありません。
というか模倣描写ならありますが、些かオーバーアクトな感じさえ受けました。
オリジナルの良さを現代的にアレンジするとこう言う事になるのかと、少し違和感・物足りなさを感じます。
