修道女になるべくアメリカからローマへやって来たマーガレット。見習い教師として働き始めたが、子どもたちの中に監禁されているカルリータという少女がいることに気づく。アンチキリストの行方を追うブレナン神父と接触したマーガレットは、カルリータがアンチキリストだと知らされ、教会内を捜索し証拠を掴もうとするが…というお話。
続編を作るたびに先細りになっていったオーメンシリーズだが、この前日譚と言える新作は、脚本がよく練られている上に、時代考証もしっかりしていて、一作目に陸続きである感じをうまく醸し出している。さらに、主演の新人、ネル・タイガー・フリーの圧倒的な熱演が見事である。ただし、音楽は凡庸、こけ脅しに終始している。一部で使用されているジェリー・ゴールドスミスのアベ・サンターニと比べると、楽曲としてのレベルは段違いで、残念な出来であった。
