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アッセンブル:エコーの裏側のmomのレビュー・感想・評価

3.5
『エコー』にはマイノリティなキャラクターが多く登場する。
主人公マヤは、先住民族であり、聾唖者である。
宿敵デアデビルは視覚障害者だ。

ドラマ『ホークアイ』で初めて登場したマヤは出番が少なく、あまり印象に残らなかったけど、本作ではその出自や家族について語られ、魅力あるキャラクターに変身した。

マヤが聾唖者なので、近親者や幼なじみなどは手話を通して会話をする。
と言ってもマヤ以外の俳優たちは健聴者なので、手話を学びながらの演技となっている。
本来手話での会話はとてもスピーディに交わされるので、実際に手話を使っている人から見たら「おっそ!」と思われるかもしれないが、感情がこもっていてとても自然に見えた。

マヤ役を演じるアラクア・コックスが義足のためか、義足の方の足を手で抑え、離した反動でキックするアクションは斬新だった。
ストーリー上、気難しそうな性格なんだけど、時折あどけない気の緩んだような表情を見せるときがあって、それがマヤの設定にピッタリはまっているように思った。

キングピンは、映画『デアデビル』から続投のヴィンセント・ドノフリオ。
『フルメタル・ジャケット』では“微笑みデブ”。
『ザ・セル』では連続殺人犯。
『メン・イン・ブラック』では“バグ”。
強烈な役どころの多い人だけど、一番好きなのは
『ベビーシッター・アドベンチャー』(1987年)の“ソー(修理工)”。

一方、映画版から役者が交代したデアデビルは、ドラマ『ホークアイ』でも『シーハルク』でも本作『エコー』でも、どれも登場シーンが少ない!
もっと見たいです笑

洞窟のシーンは、とてもスピリチュアルで、色々なものの起源を感じる美しい造形だった。

今回気付いたけど、字幕では“ジャージ・マフィア”って出てるけど、本当は“トラックスーツ・マフィア”って言ってるね。
それだとちょっとイメージが変わるな。

劇中での踊りの集会(パウワウ)のシーンのあと、監督をはじめ制作スタッフも入ってみんなで踊って盛り上がったことを話していたけど、“パウワウ”って聞くたびにポケモンの方を思い浮かべてしまう笑
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