2023-103
仕事中に同僚を高所からの落下事故で亡くしたジョンは高所恐怖症による目眩で退職する。その後友人の妻マデリンの様子がおかしいので尾行してほしいと頼まれ、後をつけるようになる。やがてマデリンと恋に落ちるのだが……。
評価ほど意外性はない。これで2時間は長すぎる。
そして、前観た裏窓と同じ俳優が主演。このジェームズ・スチュワートのルックスがどうしても苦手なので観るのがキツい。演技も裏窓の時と同じだし。
めっちゃつまんなくて、途中からは早く終われ〜と思いながら観てた。
ネタバレあり↓
要は、何故か知らないけど夫は本物のマデリンを殺したくて計画を立てた。マデリンと彼女の先祖だという“カルロッタ・ヴァルデス”という女性を結びつけ、非運な人生の末に26歳で亡くなったカルロッタ同様、マデリンも自殺願望があり不審な行動をとっているとジョンに話し、尾行を頼んだ。マデリンの代わりに彼女そっくりなジュディを使って計画を実行。1度目の自殺未遂では助けられたが、鐘楼を駆け上るマデリンに高所恐怖症のジョンは追いつけず、そのまま飛び降りて死亡。しかし、この時落ちたのはあらかじめ首を折って殺された本物のマデリン。
手の込んだ計画だが、落ちたマデリンの安否確認をしていれば、死んだのが自分が愛したマデリンではないと気づけたんじゃ?なぜ逃げた?
そもそも夫が妻を殺したい理由が分からなかった。
ミッジと結婚してるのかと思いきや、学生時代に3週間くらい婚約関係にあっただけで今は何の関係でもないから、マデリンとの恋仲も別に不倫ではないってのが非常にややこしい。
ジョンに気はないのにミッジは一途にジョンを愛している。カルロッタに自分の顔を描くのは結構引いた。
マデリンの死後ジュディを見つけて、マデリンと同じ見た目になるよう強要するジョンが気持ち悪すぎた。もはや病的。相手に対してとても失礼だしキモすぎる。
マデリンが死んで夫が「あいつは何も知らない」的な意味深な発言をしたあたりで、夫が裏でなんかやってるんだろうなって想像がつく。そしたら本当にやってたので、やっぱりアンタなんかいって思った。意外性がない。
ミッジの必要性も分からない。
キム・ノヴァクは美女だけど、眉毛メイクがおかしい。多分、元々の眉の形に合ってなくて、そこに目がいく。
前半1時間は結構ミステリアスで引き込まれるんだけど、基本喋りパートと静かなシーンの繰り返しなので眠くなる。BGMと効果音が古くさいのは、実際に古いから仕方ないんだけど……。
ヒッチコックの最高傑作と言われているが、何がいいのか全然分からなかった。現代の映画の方がビックリするどんでん返しがあるので、それに慣れていると50年代の映画を観ると退屈でも仕方ないと思う。
有名な人の割に個人的にはヒッチコック作品は大して魅力を感じないどころか毎回退屈。とりあえず、J・スチュワート×ヒッチコックはもう観ない。気になる作品はあるので、それだけ機会があれば観てみたい。……かも。