めまいの作品情報・感想・評価

「めまい」に投稿された感想・評価

過去に囚われた人々が過去を解放すべく奔走するお話。めまいがするほど愛してしまった女性をただひたすら追い続けるジョニーによる高所恐怖症治療記といった感じ。

だらーっとお話が進む感じがあんまり好みではないなと思っていたところだったけど最後の30分の展開はワクワクした。

視覚効果の多用とか赤や緑、紫といった色を錯乱のメタファーとしてうまく活用している感じがした。近年の尖ったサスペンスものでの突然のファンタジー演出とかはこの演出のエッセンスを取り入れているものなのかもしれない。顔だけ暗闇に落ちていくシーンは2001年宇宙の旅を思い出した。

色を使った視覚効果だけでなくキスをする二人を中心にカメラをぐるっと一周させてそこの画を一瞬厩舎にしたりとか突然カリフォルニアの街並みのロングショットを入れ込んできたりとか、カメラワークをうまく使って観ている観客も幻覚、幻想をみているような気がしてくるような演出が多くあった。この辺は以後の映画界にかなりの影響を与えているのかも。

音楽の使い方もハイトーンの管楽器を重要な盛り上がりで活用していて穏やかで凄く寛容だった二人が突然暗闇に落とされるような感覚を音楽で表現していた。

キスに合わせて波がザバーンするのも細かいけど良かった笑。ただ最近のハリウッド映画への慣れと甘えから全体の展開のスローペースさに少しやきもきしてしまった。
見たことある!ってシーンがいっぱい。いやこっちが元ネタなんでしょうけど。

最近みたのだと前半はアンダーザシルバーレイク、後半はファントムスレッドっぽい。

初めてヒッチコック作品をちゃんと見たけど、古典としての価値以上に、今でも普通に面白いですね。
あと叫び声のタイミングおかしくないか、と思ったらちゃんと伏線になってたのはちょっと感動した。
インヒアレントヴァイス もファントムスレッド も寝ても覚めてもも、ブレードランナー2049もボディダブルもアンダーザシルバーレイクも
みんなこの映画の魔力に呪われた


「命を救えば最後まで」という中国の言い伝えはまるっきりそのままインヒアレントヴァイス に使われた。



人間(男)という生き物は、謎めいたもの、壊れやすいものに惹かれ、すぐそばにある愛を忘れてしまう。
謎というのはこの世の何よりも魅力的だが、その一方で空っぽだ。
答えを知った途端価値がなくなってしまう。
人間が既知の愛に満足できないのはどうしてだろう…
神はジレンマを僕たちに与えた


人間とは永遠と葛藤し続けるように作られた唯一の生き物かもしれない

これは我々に与えられためまい(試練)だ
百合

百合の感想・評価

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‘ここにはいない人’と‘ここ’をつなぐテクノロジー 絵画、語り(騙り)「この頃のシスコに住みたかった」、整容、そして映画。これらヨコのつながりをタテに引き裂く高所というモチーフ。執拗に繰り返される渦。映画そのものを対象化した映画。
カツマ

カツマの感想・評価

4.2
愛が全てを狂わせる。それは螺旋のようにサイケデリック、酩酊していくラブサスペンス。純愛という名のコインの裏を見てはいけない。そこにあるのは真実という名のタブー。そう、眠っていた夢魔が眼を覚ますのだから。
ヒッチコックの放つ二転三転する逃げ場のない愛の袋小路。ホラー映画のような不遜なBGMが、過剰なまでにドラマチックを強調し、愛の嵐に呑み込まれゆく男女を運命的な定めへと導いていく。前半と後半で劇的に変化する二面性が魅力的。そこにあるのは乖離的で盲目的な愛のラビリンスだった。

〜あらすじ〜

元警察官のジョン・ファーガソン(通称スコティ)は、かつて捜査中に同僚を知らせたトラウマから重度の高所恐怖症を患っていた。同僚が屋根の上から落下していく姿がフラッシュバックし、彼に『めまい』を起こさせるのだ。
ある日、警察を辞めたスコティの元に学生時代の友人エルスターから依頼が入る。エルスターの妻マデリンは、亡霊のような何かに取り憑かれ徘徊を繰り返しており、その間の記憶も残っていない。そこで元警察官のスコティに彼女を尾行し、真相を探ってほしいとのことだった。
スコティは絶世の美女マデリンを追いかけ続け、少しずつ惹かれていくが、マデリンはやはり何者かに取り憑かれているようで・・。

〜見どころと感想〜

まずはヒッチコックが生み出した映像技巧だろう。その面白さは今見てもトリッキーで奇抜。高所から下を見下ろす時に多用される『めまいショット』や、途中アニメーションが挿入されるインタールード的な演出まで、離れ業を多数投入しており、当時としては相当に斬新だったはずだ。タイトルを告げるオープニングの不気味なカッコよさも素晴らしく、この映画の世界観を開始1分で早くも具現化してみせている。

愛は盲目とか、恋は心の病気とか言うけれど、その具体例を知りたいならば今作が特におすすめ。愛に翻弄される男目線で物語は進み、後半部の鮮烈なる暴走劇へと突撃していく。ヒッチコックの所謂性癖的なものも見え隠れする、男性目線の変態性が比較的分かりやすく描かれている作品。人によっては十分に気持ち悪い要素を含み、それこそ『めまい』どころの騒ぎではなかった。
saki

sakiの感想・評価

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視覚的表現は斬新でおもしろいのだけど、内容は普通…というか、監督名から、よく練られた脚本を期待してしまい、めくるめく展開のサスペンスかと思いきや、禍々しいまでのラブロマンスでした。。
しうち

しうちの感想・評価

4.1
当たり前だけどモンタージュの使い方上手すぎてびっくりする。工学部生的には片持ち梁のブラジャーが最後まで気になった。
2018年140作目

撮影技術(見せ方)は本当にすごい。
えーって毎度どうやって撮ってたのか気になる。

けど、今回はそれまでだった。
あんまり脚本自体に魅力を感じなかった。
視覚的にも精神的にも
めまいや渦を印象付ける演出になっていたけど、
プロットに溶け込めず消化不良。

世間的には評価の高い作品だけに、
若者にはまだ早かったのかと思ったり…(笑)
また数年後に見てみたい作品。
swaptv

swaptvの感想・評価

5.0
ウアー、初見なのが恥ずかしすぎるんだけど、こんなに面白かったのか…。今まで幾度となく見る機会はあったけど見てなかった本作。Netflixでふと目に入り再生。こうして気軽に見始められるのはサブスクリプションの大きなメリットだと思う。

主人公の変貌ぶりに恐怖を感じつつも爆笑し、ネタ明かしでハッとさせられ、最後も言うことなし。最後の最後でシスターに笑ってしまったが。しかし久々に映画見ててこいつには絶対に幸せになって欲しくないって思ったな。笑

本筋とも言える幻想的なストーリーが本当に素敵だし、レストランの内装や衣装もうっとりするし、めまいがするほどの傑作だった。
yt

ytの感想・評価

4.7
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すっかり騙されたで。その後の展開素敵...
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