りよっち

めまいのりよっちのレビュー・感想・評価

めまい(1958年製作の映画)
3.6
「午前10時の映画祭」にて。

「めまいカット」なる手法は知っていたのですが、しっかりとヒッチコック監督の作品を見たことがなかったので、スクリーンで観れるということで鑑賞。

ストーリーとしてはやや前半は退屈な印象は受けましたが、ポイントポイントでびっくりするシーンや思考を巡らせて推理させる点もあり、徐々に引き込まれていきました。
「めまいカット」や悪夢の描写に関しては、その時の感覚を色と撮影技法でまさに表現しており、感服しました。悪夢の描写のビビットな色と摩訶不思議のような様子をサイケデリックに現すあのシーンはいつまでも忘れられそうにありません。

ラストは意表を突かれた演出で、観賞後も引きずるような内容でしたが、ストーリー展開、伏線の張り方、撮影技法、どれを取っても観客に衝撃を与えることのできる名作なのだと実感しました。
ヒッチコック監督の作品はもっと名作があるようなので、どんどん観ていきたいと思います!
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