千里

劇場版 怪獣は襲ってくれないの千里のネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

あらすじに惹かれたのと新谷ゆづみさん案件ということで鑑賞。トー横の文化には興味があったので選んだのだけど、始まってまず舞台を映像化した映画だということを知って、舞台には全く興味がないので失敗したなー...と思いつつ。そんなことを思っていたのに観終わってみると意外と面白かったなと思えた。

舞台をわざわざ映画で観てもなぁ...と最初は興味が削がれたが、新谷ゆづみさんが出ているおかげで徐々に興味を惹かれていき、中盤辺りではかなり見入っていたと思う。てっきり実話を演劇としてやったのかと思ったけどそうではなく、綿密な取材はしつつも創作なのかな?

法的な問題や危険性なんかを考えるなら未成年に対して補導措置だったり家に帰したりと大人目線で動かざるを得ないとは思うが、そこを10代の彼ら目線で分かりやすく演劇化したんだなと。彼らからしたら学校や家庭に問題があり、どうしようもなく安らげる居場所がない辛さが実際にあって、そのどうにもならない気持ちがしっかりと描かれていたと思う。じゃあどうすべきなのか?は皆で考えて行かなければいけないのだと考えさせられる。

映画としても、新谷ゆづみさんの圧巻の演技が観れたので満足。
千里

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