煙

ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへの煙のレビュー・感想・評価

4.0
冒頭、曲がり道の向こうからトラックがこちらに走ってくる。普段の町の景色を固定ショットで映す。話者の発言をほぼ文字起こししてテロップ。裏山、道路、踊り場、団地、黄色いポスト、駐車場、等々。部屋の机の上になぜかソロバン。切り返しやドリーはない。マイクが映り込む。クリスマス会終盤、一緒に歌う参加者の皆さんを映す。主役たち。プラジル漁船の清さんの別れ。柏餅を美味しそうに舐めるように食べる会長。ワイン好きでオーバーリアクションで90才のケイコさん。震える手で『青い山脈』を歌う。記憶に寄り添う。ラスト、カメラ移動しなくてもよいのでは。
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