Breminger

ティアーズ・オブ・ブラッドのBremingerのレビュー・感想・評価

3.3
T・ジョイ系列でしかやらない作品が何故か5月に大集合しており、しかもその作品たちが謎に時間被っていたり朝イチだったりと、こういう作品を好んで観る人間からするとハードなスケジュールを組まざるを得ない状況でモッタモタしてます。

舐めてた奴が実は…系の作品に当てはまりそうなんですが、割とミステリーな要素が強いので、ジャンル映画にはなりきれなかったなぁというのが今作の印象でした。

地下鉄を運転してたら男が飛び込んできて、その男を確認したら息子だった…といった感じの始まりでしたが、警察が大人数を動員してまでやる事件か?と思うところはありましたが、まぁそれはご愛嬌ってことで飲み込みました。

アクションは近年主流の高速アクションでは無く、しっかり地に足ついたキックパンチがメインで、驚きこそないけれど、こういうアクションも良いねってなるくらいにはちょうど良いものに仕上がっていました。

節々のセリフには光るものがあって、序盤の「車内は禁煙だぞ」→ガチャ「車外よ」というスムーズさや、「下着落としてしまって、しかもめっちゃ履きつぶしてるんです」と良い具合のジョークと小気味のいい会話が今作の最大の魅力でした(後半はそれが薄くなってしまったのが残念)。

終盤は物語自体そこまで進まず、油断していたら急にエンドロールに突入してしまったので、んーなんだかなぁってなりました。

規模がそこまで大きくないのと、見せ場が少なかったのもあって作品全体ではややウケくらいでしたが、所々の部分は良かったのでそれでイーブンな作品でした。こういう系の作品は時期をずらして散らしてやってくれ〜。
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