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マラソン マンのSYUのレビュー・感想・評価

マラソン マン(1976年製作の映画)
4.0
2021/10/16
2021年96本目(再鑑賞)
監督 ジョン・シュレンジャー
ダスティン・ホフマン
ロイ・シャイダー
ローレンス・オリヴィエ

【慰めと苦痛】

アベベに憧れるマラソン好きの青年が、ナチス残党が絡む事件に巻き込まれ、想像を絶する恐怖に陥っていく様を描くサスペンススリラー。

個人的には過去鑑賞No1レベルのトラウマ拷問シーンがある作品で、その部分だけが衝撃的で、物語自体はあまり印象に残っていなかったが、今回久しぶりに鑑賞したら、かなり面白い作品でした。

若きR・シャイダーが、007でもいけるんじゃないかと思う位の肉体美とカッコよさ、本作でゴールデングローブ賞を受賞したL・オリヴィエの不気味な恐ろしさ、そしてD・ホフマン演じるなんでも無い青年が事件によって自らも狂気にとらわれていく様、なんか125分が短く感じました。

中盤の拷問シーンがかなり有名ですが、前半にも思わず目を背けたくなるような痛いシーン、冒頭のユダヤ人とドイツ人の常軌を逸したトラブルも見応えあり、
何よりも終盤、宝石店からのシーンのサスペンフルな展開が見事な一本でした。

改めて見ると、これは良作です。

"安全じゃないぞ"

初鑑賞日 1989年頃 VHSにて
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