ちょうどいい

シネマ・ヴェリテのちょうどいいのレビュー・感想・評価

シネマ・ヴェリテ(2011年製作の映画)
4.3
家族とは、夫婦とは、性別とは。思考停止した中産階級をモデルにこれらの歪さを炙り出した示唆に富んだ作品。

賞翫するには極めて高い解放性が必要か。

伝統的な家父長制や庇護欲、弁えて座りの良い女性を大量生産しているテレビが、皮肉にもセクシャリティの解放への端緒となっている点が興味深い。

もちろん女性を下視するマッチョの駄言も満載。

『ある結婚の風景』が好きな人はこちらも楽しめるんでないかい?

にしてもこの時代のアメリカもとにかく下品極まりないな。

原題の妙

マーガレット・ミード『Coming of Age in Samoa(邦題:サモアの思春期)』