ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価

ちょうどいい

ちょうどいい

映画(1510)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.3

折に触れて破顔を禁じ得ない“過ぎる”作品だが、過去の蛮行を考えるとやたらと感情が忙しい。

右傾化への警鐘とメディアに毒された浅薄な無関心層への強烈なる皮肉ともとれるが、ユダヤ人、シンティ・ロマ人、障
>>続きを読む

ボヤンシー 眼差しの向こうに(2019年製作の映画)

4.0

先進国の欲望の資本主義をこれでもかというくらい摂取させられる問題作。

既知な点はあるものの、また映画とは言えここまで苛烈で陰惨を極めているとは。

劇伴なしがおぞましさに拍車をかける。

安い商品と
>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

社会に遍在する宿痾の根源が全て地続きということを再確認。

コンテンツとして消費することしかしない社会の無関心さと、個人的なことは政治的なことということもついでに再確認。

名状し難い情感の三角絞めが
>>続きを読む

シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

3.7

根拠のない女性“らしさ”によって下視するマッチョな駄言のオンパレードは必須アイテムとは言えヘドが出る。

旗色が悪くなると常套句の「神が…」で押し切ろうとする浅慮さにも閉口。

で、肝心の映画的な面白
>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.5

2004年5月に鑑賞との記録あり。全く記憶はないが点数の高さが気になり(2024/04/10現在3.9)再視聴。

残念ながらそこまでの感興を覚えず。

何やらフェミニズムの観点からも記念碑的作品なん
>>続きを読む

セラヴィ!(2017年製作の映画)

4.0

そこまで点数が高くないのは何ででしょう(2024/04/05現在3.5)。

全編通して小気味良く、いちいちクスッと笑えていかにもフランスらしい作品。

遊び心も当意即妙さもない『ボイリンク・ポイント
>>続きを読む

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.7

短尺で平易な内容で中弛みもない。飽きはしないが、これをPart2以降も見せられるとなると子どもじみていて、いささか時間のもったいなさを感じるか。

車好きなお子ちゃまが手放しで礼賛するから続編以降も高
>>続きを読む

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)

3.7

軽妙洒脱、当意即妙が適言の2人の滋味溢れるやりとりを賞翫するにはある程度の経験を要するか。

変哲ない2人の会話劇だがくだくだしくもなく割と楽しめる。

言外から滲出するえも言われぬうらぶれ感が出色。
>>続きを読む

狩人の夜(1955年製作の映画)

3.0

古作ゆえの拙劣さとチープさが露見されてはいるものの、ストーリーそのものは短尺も相まってまぁ飽きずに見られたかな。

『ガス燈』しかり、リメイクされれば巧緻さが表現され楽しめる作品になるのでは?

子ど
>>続きを読む

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.3

これを賞翫するにはなかなかの慧眼と高めの視座を要するか。

間男や横恋慕、嫉妬、セックス、色欲などという軽薄な表現では名状し難い情感を堪能できる。

女性の客体化を厳然と見せつけられ、サワリからの凄絶
>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

1.0

お子ちゃまとゲーマーが楽しむ極めてチープな雰囲気の映画。

ゲームの存在を知らずにアマプラのオススメから視聴。

開始数秒で日本の安っぽい空気感に閉口。実にチープ。

日産とソニーのコマーシャルムービ
>>続きを読む

カラー・オブ・ハート(1998年製作の映画)

4.0

ファンタジーでも何でもない極めて社会性や政治色の強い示唆に富んだ作品。

変化=カラー、現状維持=白黒グレーに例えた構成は出色。

なかんずく集会や法廷シーンのくだりは瞠目に値する。

変化をマティス
>>続きを読む

アビス(1989年製作の映画)

3.5

雑駁としていて一徹してなかったなぁ。

SFでもないし、ディザスターでもないし。潜水艦どこいっちゃったの?

サワリからはそこそこ楽しめたが、そこまでがとっ散らかって集中できず。

そしてまさかの禁じ
>>続きを読む

この世界に残されて(2019年製作の映画)

2.5

ハンガリー、ソ連、ユダヤ人、内務省…。食指が動く粗筋だったのだが、スタートダッシュに失敗。 勢い加速することもできずにそのままゴール。

緊張感も切迫感も、ましてやヒリヒリする感情の忙しさも特になく
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

サワリに向けての収斂さが足りずにいささか模糊としていてとっ散らかってたなぁ。

乗りとテンポのいいコメディでもないし、さりとてドラマ色が強いというわけでもないし。

テーマはかなりいいがリズムが悪くて
>>続きを読む

フランクおじさん(2020年製作の映画)

3.5

凡庸なマイノリティの恋愛ものではない点はよかったが、いかんせんパンチが足りない。

もっと強烈な人権蹂躙とステレオタイプ感、宗教右派感をこれでもかというくらい描写していれば感情の三角絞めが摂取できたの
>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.5

短尺で飽きはしなかったが、いささか雑駁としていて刺さらず。

団円への繋ぎの描写もそこまで刺さらず。

家族の情感の描写や主人公の抱える心の描写がいささか拙劣。

心の闇がテーマで割と社会性もあっただ
>>続きを読む

旅立ちの時(1988年製作の映画)

3.5

映画はコース料理と同じ。ラストのラストのデセールが絶品美味でも意味ないだろ。

特に感情の忙しさも、感動の過剰摂取も視聴後の三角絞めもありませんでした。

社会問題やペイトリアーキーも絡んでどんな展開
>>続きを読む

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

1.0

時代とは言え巧緻さのかけらもないお子ちゃま向けSF。

いな、お子ちゃまでも楽しめんだろ。

にしても安っぽい。

にしてもパートⅢまでよく作ると。

にしてもここまで高評価とは。

拙劣さの苦行に耐
>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

2.0

プロットの妙や“やられた感”を摂取できると思ったのだが大したことはありませんでした。

あまりにも有名なコーエン兄弟の作品なので胡乱な雰囲気はしたのだが、果たして“監督らしさ”で乗り切ろうとする浅薄な
>>続きを読む

ティル(2022年製作の映画)

3.0

既視感ありありのいつも平板な人種問題モノの臭いはしたのだが思い切って視聴。

果たして変化のない凡作でした。

既知の部分をトレースした感が強く、くだくだしさが拭えず。

酸鼻極まる事件や蹂躙した発言
>>続きを読む

レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

4.5

140分弱とやや長尺ながらも、ほとんど飽きさせない“予定調和”のプロットがグッド。

後半からは涙し、快哉を覚える場面が何度かあるので情感の過剰摂取も楽しめる。

折に触れて演奏されるポピュラーなクラ
>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

かなり楽しめたが、いかんせん伏線の改宗が少なすぎて説得力に欠ける。

個性的過ぎる登場人物なんか要らないから、正攻法の展開で驚かさないと。

主人公の家族や人となり、動機を掘り下げて描写しないと偶さか
>>続きを読む

パリよ、永遠に(2014年製作の映画)

4.0

ほぼ全編を通してホテル・ムーリスでの二人の会話劇。

80分程度の短尺さや言外から横溢する葛藤や逡巡、迸る緊張感が心地よい。登場人物の少なさも相まって飽きずに楽しめる内容。

よくあるナチものとは毛色
>>続きを読む

世界一不幸せなボクの初恋(2019年製作の映画)

3.5

嫌な予感が的中。

胸熱の予定調和の顛末と紋切り型の大団円をプロットで魅せてくれると思ったが、平板な
ボーイ・ミーツ・ガールものでした。

実話だからといって高評価になるとは限らない。

情動脱力発作
>>続きを読む

ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)

3.5

巧緻さに欠ける雑駁としたクライム&アクションてとこ。

掘り出し物と期待したのだが、場当たり的な描写が多くB級感が拭えず。

評価通りの作品かな。顛末もドタバタでハラハラせず。

80年代臭のする拙劣
>>続きを読む

まともな男(2015年製作の映画)

4.3

短尺でサクッと見られ、くだくだしさや平板さ一切なしの鑑賞後三角絞めムービー。

以下に覚えあり、の人は賞翫できるか。
・事なかれ主義
・ポジショントーク
・騎士道精神や庇護欲の強い人
・“男らしさ”な
>>続きを読む

海賊じいちゃんの贈りもの(2014年製作の映画)

4.3

サクッと見られてサクッと泣ける短尺で中弛みなしの佳作。

いささか強引な大団円も許容範囲。

深掘り感はないものの兎にも角にも屈託のない子供たちにメロメロです。

フランス映画ならもっとドラスティック
>>続きを読む

ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)

4.0

評価3.4(2024/03/18現在)はあまりにも低すぎの感あり。

十分に楽しめるプロットで満足できたのだが、蓋しジャケットのミスリードや邦題の拙劣さが災いしているのではなかろうか。

特段の中弛み
>>続きを読む

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.3

なぜこのような邦題にしたのか…。完全なる失敗。

メインはむしろヒトラーではなく、取り巻きそれぞれの末路を機微に触れながら描いているドラマ。

ヒトラーに絞らなかったことが奏功し、間断なく末路が描かれ
>>続きを読む

U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

3.7

90分過ぎまで魚雷の一発すら撃たず…。

これだけの高評価(2024/03/17現在4.0)ゆえ、さぞ「T-34」ばりのヒリヒリする心理戦と切迫感のあるギリギリの攻防戦、英仏軍とのドラマが間断なく展開
>>続きを読む

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.0

惜しいっ!もっとナチやシュタージの蛮行と戦後のナチスハンターあたりを緊張感たっぷりに描いて欲しかった。

西独でのアトリエのくだりはいささかくだくだしかったが、190分弱の長尺さを感じさせないプロット
>>続きを読む

影の軍隊(1969年製作の映画)

3.5

間断ない緊張感や意外な顛末のため長尺にもかかわらず、冗長さを感じることなく視聴。

ただレジスタンスの内幕を叙述している感が強いため“映画的”な楽しさは堪能できず。

短尺にして脱出劇にフォーカスした
>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.3

「2003年3月6日映画館で鑑賞」と記録あり

あまりにも高評価のため再視聴。

れっきとしたナチからの逃亡劇。

150分の長尺ながら間断のない静かなる逃亡が続くので見ていてほぼ飽きなし。

折に触
>>続きを読む

デリシュ!(2021年製作の映画)

4.0

冗長さもなく終始楽しめ、そこまで“Délicieux!”ではなかったが、安心して見られる予定調和の紋切り型ハッピーエンドものだった。

革命ど真ん中の時代背景を知っていれば尚楽しめるか。

殊更狙った
>>続きを読む

恋に焦がれて(1992年製作の映画)

3.5

主人公のアリスの奮闘だけではどうにもこうにも…。

顛末が気になったので最後まで見たが特にひねりもなく。

ロマンスでもないし、ドラマでもないし。

アリスの成長したひと夏の経験。但し焦がれません。
>>続きを読む

>|