ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価

ちょうどいい

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殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

1.0

途中の展開が晦渋で繋がらず…。そのまま結末へ。

果たして伏線の回収あるも、全く驚けず。というか楽しめず。

くだくだしく、よく分からないサスペンスでした。

途中から倍速視聴。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.3

いい塩梅で弁える座りのいい座持ちよき女性を望む“それなりの”男性…。

何者かが明白なパートナーとのキアロスクーロが何かの桎梏さを絶妙に表現。

開始25分の言外から伝わってくる主人公の情感描写は卓抜
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トスカーナの幸せレシピ(2018年製作の映画)

3.7

腕はピカイチだが、素行に難ありの職人が面倒を見ることになったのは…。 これでもかというくらいの紋切り型の予定調和だが、まぁ楽しめた感じ。

既視感ありで幾度となくこの手のV字回復モノは食したが、まぁ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.3

のっけから“ウォッシング”満載の胸糞でのスターでよき。

中盤の冗長さは否めないが終始問いかけてくる人間の欲深さについてはよき。

職業に貴賎を持ち込み、アンコンシャスながらとことんまで下視する傲岸さ
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隣人-The Neighbors-(2012年製作の映画)

3.5

評価3.4(2024/07/16現在)もさもありなん。

意外な展開もなく(残念な意外はあったけど)伏線の回収もなく…。

とっ散らかってたなぁ。

最後も何だかなぁ。

ミステリーに重きを置きすぎて
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.5

元ネタはこちらなんだけど、『北斗の拳』世代はまんな「1〜3.4巻あたりの世界観だよね」という感じ。

キャラは濃いけどストーリーそのものは薄口でさほど楽しめませんでした。

鉄馬の女たちの扱いも雑駁で
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.5

んー…、普通よりちょい上って感じかな。

ロマコメならもう少しそっちに全振りしてほしかった感じだし、宗教がもたらす社会の宿痾を描くなら“招かれざる客”のシーンも見たかったし。

女性の母親との氷解も呆
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.7

既視感ありで予定調和の作品でも感興を覚える作品はあるのだが、これはいささか軽かったかな。

“やつし事”の「実は…」もさほどこなかったかな。

気持ちのいいラストはそれはそれでよかったが、やはり軽かっ
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はちどり(2018年製作の映画)

4.3

今にも割れそうな薄氷のようで、たわむことを許されない張り詰めた細い糸のようで…。

かくも人生が残酷で脆弱でヒリヒリしているとは。

言外から伝わる少女の辛苦の描写がなんとも痛々しい。

少ない劇伴が
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

絶妙なプロットに伏線の回収、絶望的はクリフハンガー、当世に隠然と蔓延る宿痾の描写。

終始いささか平板なのでそこまで感興湧かずと思っていたが、あにはからんやここまで余韻の三角絞めに襲われるとは。
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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

1.0

全てがセット感ありでチープ。時代考証ちゃんと入れてんのかなぁ。

なかんずく、日本人役の俳優が喋る中途半端に流暢な日本語に鼻白み、勢い最後まで物語に入り込めず。

何より肝要なストーリーも特段盛り上が
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.5

惜しいなぁ、もったいない。後半は盛り返し示唆に富んでいたが、前半の凡庸さが尾を引いてって感じ。

もっとこぉなんだろう…、セクシャリティやジェンダーの隠然とした抑圧さを照射できると思ったんだが…。
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波紋(2023年製作の映画)

4.0

宗教、ジェンダーロール、介護、人種、障害、カスハラ…。

全てが地続きで、さもありなんということを再確認。

コミカルさが不気味さブーストさせている演出はなかなか面白い。

この手の作品は思慮深さを持
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アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場 オリジナル・ディレクターズ・カット版(2017年製作の映画)

1.0

これはいただけない。

これぞ平板で冗長な戦争映画。

長尺版やドラマ版を選択しないで正解。

継続戦争をフィンランド側の名もなき兵士からの視点でただ単に描いただけ。

ザ・ワン・アイ・ラブ(2014年製作の映画)

2.5

特に面白くもなく…。

短尺な割に起伏もなく平板でくだくだしかった。

この手の話はやはり現実でないと感興湧かず。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.5

韓国民主化前夜辺りを絡めたノスタルジックな空気感がどことなく興趣を誘い、更に絶妙なプロットでぐいぐい引き込まれたのだが…。

映画的なエンタメ感がなく、えっ?これで終わり?という感じ。

時代を遡って
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ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男(2013年製作の映画)

3.7

ダメじゃないし、中弛みもなかったけどなんだろうこの拙劣さといささかのチープ感…。

これは英語じゃダメでしょ。あまつさえ、主人公アーリア人の要素ゼロですよね?でもって、特段ベンじゃなくても、っていうか
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

作品そのものに感興は湧かなかったが、口コミに散見される変態というチープな言葉では説明が難しい内容。

思慮深く見たい作品。

主人公の奇矯さは過去の体験からくるもの。かなり特殊なレアケース。それを「女
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.5

割と短尺で見やすいのだが、倫理観や定説を抉ってくるので感情が忙しい。

劇伴もなく淡々と進む描写とは裏腹に、不安定な家族関係が逢着する“期待通り”の結末にむべなるかなと思わずにはいられない。

ただ、
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

前半60分がいささか晦渋かつ凪いでいてくだくだしかったが、それ以降は示唆に富んだ内容でかなり倫理観を抉ってくる。

殊に80分あたりからの資本主義的道徳に満ちたプレゼンと曲解された表現の自由の描写が不
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召使(1963年製作の映画)

2.5

ハラハラドキドキのスリル感なし。

ラストの展開にもさして、というよりいささか、というよりかなりの強引さに鼻白む。「何でこんなった?」感が強くて…。

冗長で雑駁な古作でした。

サワリからの描写も拙
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.7

プロットの妙! と言いたいところだが、いかんせんそのプロットが晦渋なので感情を混乱が途中から支配。

4つの人生を整理できないまま結末へ。 勢い、感動の過剰摂取や三角絞めもそこまでなく終了。
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.7

持ち前のトークと運とあり得ないほどの偶さかで…、を期待したのだが、友情と人生訓に比重が置かれたいい話の方だった。

特段中弛みもなく、爽やかなV字回復は見ていて飽きなかったが特に突き抜けなかったかな。
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ケス(1969年製作の映画)

1.0

ケン・ローチということで胡乱さ満載の中で視聴開始。

果たして悪い予感が的中。

舞台は斜陽産業の寂れた炭鉱。湿ったイングランドの空気感。不遇な環境に置かれた子ども。心血を注げる何かを見つけ…。

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ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

恋愛至上主義とルッキズム、同調圧力にどっぷりと支配され、盲目的に“つがい”になったカップルへの強烈なるアンチテーゼか。

極めて悍ましい「らしさ」や「べき」の初期設定に制作側の黙示が感じ取れる。

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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.5

これが何で4.0?

切り口は複雑な社会問題を盛り込んでいてグリップされたが前半がくだくだしく、この手の映画にあるいつもの凡庸さが露見。

サワリからは多少の緊張感があったが、既視感が否めず。

レミ
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とらわれて夏(2013年製作の映画)

4.0

事をストックホルム症候群のサスペンスもので片付けるのではなく、人物のバックグラウンドを巧緻に描いていくプロットはなかなかのもの。

ハラハラドキドキの緊張感も割とあり終始飽きずに鑑賞。

ラストも予想
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

確証バイアス、同調圧力、懲罰感情、差別、下視、偏見、固定観念がてんこ盛りの極めて示唆に富んだ社会派ドラマ。

変節までの描写にそれなりの迫力はあったものの、やはり古典に特有の拙劣さは否めず。

ほぼ白
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

4.5

評価3.5(2024/04/21現在)もさもりなん、と言える極めて思慮深さを要する良作。

戦後のアメリカ黄金期の体現者(ステレオタイプのホームメーカーとマチズモ)の深まっていく溝の描写は出色。

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RED/レッド(2010年製作の映画)

3.5

スターを増やして濃くすると内容は希釈される典型。

4番の大砲を揃えても打線は繋がらないよね。

シリアスに仕立てていれば少しはマシになっていたのでは?

サワリからはやや楽しめたが、拙劣さが否めず。
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ステップフォード・ワイフ(2004年製作の映画)

4.3

評価3.3(2024/04/19現在)もさもりなん、と言える極めて思慮深さを要するジェンダーとセクシャリティの問題提起作品。

これでもかというくらいのマッチョ視点の女性の理想像(座りがよく、いい塩梅
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フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

4.0

十分に楽しめる戦間期の差別と因習の色濃い南部を舞台にしたザ・ドラマ。

が、惜しいっ!

ひねった三人称語りも感興を覚えるし、人種差別や女性蔑視、旧態依然としたマチズモも
描かれていてグリップされるん
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.0

公開当時に視聴したと記憶。
さほど印象に残ってはいなかったが、あまりの高評価(2024/04/17現在4.2)に胡乱さを覚えながらも再視聴。

惜しいっ!4.3に近い4.0。そして『リトル・ダンサー』
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シネマ・ヴェリテ(2011年製作の映画)

4.3

家族とは、夫婦とは、性別とは。思考停止した中産階級をモデルにこれらの歪さを炙り出した示唆に富んだ作品。

賞翫するには極めて高い解放性が必要か。

伝統的な家父長制や庇護欲、弁えて座りの良い女性を大量
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ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

3.7

うら悲しく枯れた感ありの主人公たち。フランスコメディの面目躍如と言ったところか。

短尺で中弛みもなく、フランス映画に特有の社会性やペーソス感もあり割と楽しめる。

“らしさ”やジェンダーロール、因習
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キャロル(2015年製作の映画)

3.5

何だかノペーっとしていて、ドラマともサスペンスとも言えない凡庸な作品でした。

ラストも納得のいかないクリフハンガーで消化不良。

殊にサワリまでが冗長で凪が続くので感興沸かず。

もっと早い段階でま
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