kokiさんの映画レビュー・感想・評価

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グレート・ディベーター 栄光の教室(2007年製作の映画)

4.0

期待していた割には今一歩だったかな。

泣いた場面はあったが、全体的にパワー不足。

蹂躙されている黒人の人権をこれでもかというくらい何度も苛烈に表現し、ディベートで差別主義者と対峙していく設定にした
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ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

4.3

➡️⤵️⤴️⤵️➡️⤴️的な予定調和のストーリーを全く飽きさせずに楽しませてくれる、フランス臭プンプンの佳作。

いちいち小刻みで軽妙洒脱な笑いがいかにもフランスっぽくて◯。

ちょこちょこ、セクシャ
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記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

4.3

イラク戦争を、叙述している点でいささかのトレース感はあるものの、前編中弛みなくサクッと見られる非常に示唆に富んだ佳作。

共和党=自民党、大手メディア=民法、全国紙に置換できる点で、日本もやっているこ
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.0

厭世し、にべもない態度を撒き散らす設定は目論見通りなのだが、度を過ぎた狼藉にいささか鼻白んでしまった。

愛妻との悲話などのプロットが良かっただけに非常にもったいない。

メリッサ・マッカーシーの演技
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マイ・ベスト・フレンド(2015年製作の映画)

4.0

4回くらい涙する場面はあったものの、コメディ要素を取り入れてしまった為に、抉り方が弱まってしまった。

重厚なロンドンとハワースを舞台にしているのであれば、痛切さで押し切って欲しかった。

あと、やは
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

4.3

優生思想や排他主義、移民排斥を絡めた上質なサスペンス。

時代が前後して最初はストーリーが掴めないが、点と点が繋がっていくにつれかなり面白さが増していく。

いわゆる“伏線の回収”も決まっているので、
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特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

3.5

これは全くもって特捜部Qらしからぬ展開。

犯人の動機はやはり私怨にして欲しかったかな。

ラストの展開も些か杜撰。

やはりQは静寂で粛々とした展開でなくては。

評価3.6(2023/03/13現
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.3


後半、先生との関係をもう少し掘り下げて欲しかった、という点で4.3止まりだが、それ以外は涙あり、笑いありでグッド。

『ビリー・エリオット』でいいのに…、と思わせるくらい邦題『リトル・ダンサー』がか
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.0

完全なるファンタジー作品だけに賛否分かれる。

ことの顛末が気になってしょうがない。
「最後どう着地させんだ?」と思わせる巧みなプロットはいいが、ここまで長くなくてもいいのでは?

冗長さは否めないが
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セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)

4.3

ニコラス・スパークス臭がそこまでしないが、これはこれで面白い。

胸熱恋愛ものではなく、サスペンス厚め感は緊張感ありでグッド。

支配欲の権化みたいな夫からの逃亡劇は、さながら『愛がこわれるとき』のジ
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ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

予定調和のお決まりスポーツものも、プロット次第では感興を覚える作品はあるが、これはまぁ普通かな。

艱難辛苦、女性蔑視からのV字回復は見ていて清々しい。

中途の平板さがもったいない。

ラストはそこ
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わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

2.0

教条と因習、家父長制に固執するホモソーシャルな“ムラ”の物語。

男尊女卑、女性軽視のオンパレード。そこへプロテスタントの教条主義が拍車をかける。

「置かれた場所で咲きなさい」的な美化された忍従さが
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.5

『インファナル・アフェア』vs『ディパーテッド』
『ディパーテッド』に軍配です。もちろん『ダブルフェイス 』は問題外。

これは面白い。
ノンストップのネズミ探し物語。

中弛みなしの150分を堪能し
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.3

1998年新宿東宝シネマで鑑賞。

2023/03/04再鑑賞

四半世紀振りに同じ映画を見てみた。
小便臭かった当時は、何がいいのかほとんど分からず。記憶にもさほど残らず。
だか、多少の凸凹道を歩い
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.3

翻弄されてきたバルカン半島の歴史(できればハプスブルク家vsオスマン帝国から)を予習してから見ると、より陰惨さがブーストされるはず。

イスラム、カトリック、正教が入り乱れての三つ巴。

セルビア=悪
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

4.0

「リース・ウィザースプーンがキュートでカッコいい。スカッとした」なる感想が陳腐に見えるほど、示唆に富んだ社会派映画、と言っても過言ではないかも。

女性の客体化から始まり、ルッキズム、ホモソーシャル、
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.5

暗殺前夜を叙述描写に終始しているだけなので、盛り上がりに欠け、ゾッとせず。

朴正煕と全斗煥の苛烈な民主化鎮圧あたりの勉強にはかなりなった。

ドキュメンタリーではなく、あくまでも映画なので多少の脚色
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

4.0

2010/05/01に1回目鑑賞。

2023/03/02再鑑賞。

『グリーン•ブック』の圧勝。
悪くないけど、そこまで抉られなかったなぁ。

舞台も南部。差別の色濃い時代。ユダヤ人と黒人のキャスト
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

2.0

顛末が気になり最後まで見たが、たいしたことない。

『ワールズ・エンド〜』、『ショーン・オブ・ザ・デッド』を含めた三部作と知っていたら絶対に手を出さなかっただけに悔やまれる。

この手のおふざけ映画は
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光州5・18(2007年製作の映画)

3.7

過去作でもっともチャリ場の多い韓国ノワール。
せっかくの重厚なテーマも2人のチャリ場によって希釈されてしまい、実にもったいない。

酸鼻極まる場面でも、母親の演技が些かわざとらしく、苛烈さが伝わってこ
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

2.0

途中でやめてもよかった作品。

タイタニック号の沈没、WW1、ダウントンアビーの時代の英国

出自によって被る艱難辛苦の描かれ方が極めて普通で、特にゾッとしなかった。

信仰に盲信する主人公に違和感。
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ソウォン 願い(2013年製作の映画)

4.0

実話を元にしているから仕方がないが、何とも酸鼻極まる事件。

十分に面白い作品なんだが、軸足が事件から父娘に移ったのは予想外の展開だった。
そういった意味では『トガニ』に軍配。

ただ、後半の父娘のシ
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ステップ・アップ(2006年製作の映画)

4.0

分かりやすい典型的な予定調和のボーイ・ミーツ・ガールものだが、それはそれとして楽しめる。

テンポも良く、ダンスシーンも群舞も面白い。

が、ストーリーが少し雑駁だったかな。

「昔はこの程度の“味”
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オアシス(2002年製作の映画)

3.0

ラストが気になって観了したが、途中でやめておかないとダメな作品。

障害者や出所者への苛烈なまでの差別や偏見は、映画の面白さにはさほど影響しない。いわんや演技力をや。

あくまでもストーリーが大切。
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ファイブ・フィート・アパート(2019年製作の映画)

1.0

開始60分弱であっけなく挫折。
中盤から後半へと誘う盛り上がりがゼロでくだくだしい。

毎度のことだが、映画はコース料理と同じ。
どんなに肉料理が美味しくても、アミューズやオードブルがダメならアウト。
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

3.5

ストーリーはいいのだが、いかんせん終始おふざけと下ネタが多過ぎて感動を削ぎまくっていたのが残念。

舞台をニューヨークに移し、主人公二人を洗練された役者に変え、終始重厚な展開にすれば、引き込まれると思
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君が生きた証(2014年製作の映画)

4.0

コペルニクス的転回の映画。

マジで?そっち?って感じでいいんだけど、ちょっとそっちの展開は無理がありすぎで感情の切り替えができずに終わった。

グッド・ライ いちばん優しい嘘(2014年製作の映画)

3.7

苛烈で酸鼻を極めた難民の話。しかも実話と聞いて飛びついたが、いかんせん中途がくだくだしくて盛り上がりに欠ける。

内戦、紛争はドキュメンタリーで散々見てきているので、かなり脚色をしないと感興を覚えにく
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

惜しいっ!実に惜しいっ!

極めて4.3に近い4.0。

予想を見事なまでに裏切る大どんでん返しは瞠目。

ただ、いかんせん途中が冗長で、些かだるかったのでこの点数。それがなければ4.5。

ナチハン
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.5

中盤から起伏があまりなく平板だったかな。

発想も悪くないしいい恋愛ものなんだが、もう少し短くしテンポよくした方がよかったのでは。

恋愛シーンが全ていわゆる“イケメン”なのにも鼻白む。

ラストも何
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

2.0

『ローマの休日』から遡ること20年前。
斯くも稚拙で雑駁なコメディ映画が大人気だったとは…。

“不朽の名作”はおしなべて贔屓ポイントが加算されていることを再認識できた作品でした。

エンタメがなかっ
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マルティニークからの祈り(2014年製作の映画)

3.5

音楽のせいなのか、描写やテンポのせいなのか、切迫感や苛烈さが伝わってこなかった。

内容が大好物だっただけに、実に残念でもったいない。

領事館の杜撰さと尊大さがチャリ場のせいで伝わってこない。

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特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.5

この手のサスペンスに撃ち合いや格闘シーンは御法度なのに…。

男の情に絆されても必要なし。

種明かしやネタばらしはまぁ、面白いんだ、いかんせんラストがいただけない。

上質なサスペンスは淡々と粛々と
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

4.3

ハリウッドのような派手さはないものの、ストーリーで魅せる上質なサスペンス。

中弛みなしでノンストップで見られるのも心地よい。

意外な形で犯人が詳らかにされていくプロットは白眉。

デンマークだけに
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

1.0

つまらない。

何の起伏もない。60分でギブアップ。

超がつくほど平板でくだくだしい。

淡々と進んでいくストーリーは映画じゃなくてドキュメンタリーでいいんじゃない?

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