製作のエンパイアピクチャーズは今で言うアサイラム的に「低予算B級」専門だったので、今作も全編に渡り突っ込みどころ満載となっているが、それでも藤岡の努力により当時としてはかなりまともに「日本」や「侍」を描いている。
カルチャーギャップをメインにしているが、侍が宇宙人と同じぐらいの扱いを受けているのには笑ってしまったし、「三船」のギャグは笑えた。
藤岡がかなり魅力的に侍を演じていて、日本人としては彼の活躍に集中してみると楽しめる。
ご都合主義の塊のような脚本ではあるが、一点だけ良かったのが最期までヨシミツが自分の置かれた状況を理解できなかったところ。
この設定を突き詰めて描ければ、人間の本質に迫るドラマが作れたと思うのだが、残念。
つっ込んだら負けなのだが「通訳を使いまず意思の疎通を図るのが常識だろ!」だけは言っておきたい。