みむさん

The Shrouds(原題)のみむさんのレビュー・感想・評価

The Shrouds(原題)(2024年製作の映画)
3.5
トロント国際映画祭にて。

クローネンバーグに期待するものがきっちりあった。そしてこれもサンローラン・プロダクション。
故人の遺体が墓の中で朽ちていく様子をモニターできる技術を備えたデジタル墓石「Grave Tech」にまつわる人々の話。
アプリで愛する故人のグロテスクな姿を毎日見続けるっていうね…。
監督はパートナーを亡くしているのでそういう意味でパーソナルな映画と言っていたが、やっぱり独創的なホラーで悪趣味で(誉め)面白い。
愛する人を亡くした深い悲しみから抜け出せない人をクローネンバーグが描くとこういうことになるんだなと、期待どおりの描写と展開にニヤニヤしてしまう。
よくこんなストーリーが浮かぶよね……。

その設定だけでもワクワクするが、そこに陰謀が絡み、破壊された複数の墓の遺体に共通点あり、ミステリーの様相も呈して、いったいどう着地するのか気になって仕方がない。

まあとにかく悪趣味な話だが、これくらいはクローネンバーグなら当然だから良い。

ダイアン・クルーガーが一人三役、ガイ・ピアースはイメージが全く違う冴えないテックの男役で登場。
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    ★=好み度。★3=普通、★3.5以上=好き/良い/お気に入り。 感想英文は Letterboxd へ。 備忘録兼ねて記録中(再鑑賞で感想書き直す場合あり)。作品登録がないものはインスタグラムに記録。…

    ★=好み度。★3=普通、★3.5以上=好き/良い/お気に入り。 感想英文は Letterboxd へ。 備忘録兼ねて記録中(再鑑賞で感想書き直す場合あり)。作品登録がないものはインスタグラムに記録。原作本の感想は読書メーターへ。 観たあとに皆さんのレビューを読みます。 クリスチャン・ベイルとニコラス・ウィンディング・レフンが大好き。 ※コメント欄は自分用ネタバレ備忘録に使用。 ※監督俳優別ベストは実写長編(日本未上陸作含む)全作鑑賞した人物のみ ※年別ベストは該当年上陸作品を100本以上鑑賞した年のみ ※大きなネタバレになるハッシュタグはつけません。