2018.04.15(58)
録画・字幕
初
NHK BSプレミアムにて。
セルゲイ・ボンダルチュクは「戦争と平和」を見た時、原作を考慮してもちょっと(いやかなり)長くて、削っても良いんじゃないかという場面までも丁寧に描くイメージがあったが、やっぱり今作もそうだった。長くて怠い。
ただ映像は本当にすごい。エキストラの人数が半端ないし、よくあれだけの白馬を揃えられたものだと驚く。
ちょっと引いた画が油絵のようでドラマティックなんだよね。寄りより引きがかっこいい撮影だったな。
大砲を打った場所から立ち上る白と黒の煙が、これまた画に立体感奥行き感を出しているし、光をきちんと読んだ撮影による効果は絶大だ。
更には空撮が素晴らしい。今ならドローンで簡単に撮れるけれど、当時あれだけグッと距離を取ったり詰めたりするのは、相当な技術が必要だっただろう。
イギリス軍とフランス軍の場面が短時間でパッパッと切り替わるので、本来なら分かりにくくなりがちなところを、衣装や馬の色で明確にしているのもすごい。
そして戦争が虚しさしか生まないことを描きたかったのだということもよく分かる。でもダラダラ長かったからこの点数に。複雑だー(笑)
あ、音楽はニーノ・ロータ。