💻 サイコ・スリラー
監督・脚本:サヴァス・クリストゥ
継父からの暴力から少女が逃げ込んだ森の中の一軒家を舞台にしたサイコ・スリラー。
母親の再婚相手からの虐待に苦しむリリーは、ボーイフレンドの助けを借りて実家から逃げだす。人里離れた森の中で偶然見つけた一軒家で助けを求めるが、その家で暮らす男エヴァンは、リリーを自分から逃げた娘だと思い込み、家の中に連れ込み監禁する。
U-NEXTにて鑑賞。
継父から虐待を受けていたリリーは、彼氏ニールの助けを借りて実家から逃げ出したが、森の中ではぐれてしまう。
森の中の人里離れた一軒家を見つけて助けを求めるが、その家の主である男は、リリーを家出した自分の娘と勘違い。
男はリリーを二度と逃げられないように監禁する。
家出した娘は陸上選手だったのか、男は娘に腕立て伏せなど、無理矢理トレーニングをさせる。その隙にリリーは逃げようとするが、すぐに見つかってしまい、家に連れ戻されてしまう。
果たしてリリーは、逃げ出せるのか?・・・てな物語。
男は病んでいる様子で、完全に自分の娘と思い込んでいる。
リリーは、部屋にあった男の娘キャサリンの日記を読み、男を安心させるために「パパ」と呼び、安心させることに。
監禁されながらも、ひたすら陸上大会に向け、毎日トレーニングさせられるリリー。だが、男は決して暴力は振るわず、手料理を振る舞い、誕生日祝いにはプレゼントに洋服やスマホを買ってくれたりして優しく接してくれるのだった。
監禁生活が続く中、リリーの心に次第に変化が現れるように。
ある日、本物のキャサリンが久々に家に舞い戻って来る。
これで、やっとリリーは晴れて自由の身になれるはずだった。
スマホを使い、警察に通報することもできたはずだった。
リリーは、なぜかそれをすることは一切なかった。
だが終盤では、監禁されてたはずのリリーと男が、本当の親子のように外でトレーニングしたりドライブして楽しんでいた。
男の本物の娘キャサリンの姿は、どこにも見当たらない。
男が娘の顔がわからなくなるくらい病んでるのも、なんだか切なかったし、リリーの心の闇深さも感じたような気がした。
一部、衝撃シーンが。意外なオチも良い。これ、面白かった!