記録用です。
そのうち感想書きたいです。

Bang Bang　2024年作品
7/10
ヴィンセント・グラショー監督
ティム・ブレイク・ネルソン　グレン・プラマー
ケヴィン・コリガン　アンドリュー・ライナー
ニナ・アリアンダ　ダニエラ・ピネダ
エリカ・ギンペル
｢オー・ブラザー!｣　｢バスターのバラード｣の主演、
TV版のウォッチマンのウェイド・ティルマン刑事(コードネーム「Looking Glass」)
やアメコミ映画で屈折しまくった悪役を最近は演じることが多いティム・ブレイク・
ネルソン待望の主演映画。
自分含めて待っていたことは多いと思う。
主人公のバーナード「バンバン」ロジスキーは、デトロイト出身の有名ボクサーで
孫がいるような老いた男。デトロイトの衰退に合わせるように、貧乏だが
眼光は鋭くいつでも戦えるという闘士をみなぎらせている。
かつて自分の兄弟を廃人にし、自分も倒したダーネル・ワシントン
（グレン・プラマー）が引退後も成功し、政治家になっていることに
「バンバン」は大いに不満だった。
疎遠だった娘（ニナ・アリアンダ）から孫（アンドリュー・ライナー）
の面倒を一時的にみるようにいわれ、孫にボクシングのトレーニングをする。
ボクシングにおける致死的な事故がおこる確率はセコンドに
選手の父親がいる方が高くなるとラストに提示される。
「バンバン」とその兄弟は貧困から抜け出すために父親にボクシングを
教え込まれ、そして「バンバン」は孫もボクサーにしようとする。
そしてボクサーの多くは成功するしないにかかわらず、貧しいまま
晩年を迎えてしまい、富むのはその取り巻きという苦い現実。
好む好まずにかかわらず、拳でしか自分を証明できなくなった男の
哀しさをネルソンが大熱演。
ネルソンの代表作になった。おすすめ。