ハリウッドザコ

仮面ライダーJのハリウッドザコのネタバレレビュー・内容・結末

仮面ライダーJ(1994年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

流石の雨宮作品といった感じ。安定して
独特のエログロ感に
圧倒的な凶悪で強い敵と
正義感が強すぎるヒーローの対比の作り方が上手い。
触手の恐怖感とか主人公が普遍的な男だったり巨大な体に小さい怖い顔が付いてるキャラクターが好きなんでしょうね。そして謎の言語も。

山が死んでいるとか
この生き物は殺したはずだとか
セリフの言い回し方、脚本が独特な表現で好きな部分が多かった。

相変わらずセットは世界観の独特な雰囲気を楽しめて好き。雨宮監督の描くライダーはデザインがスタイリッシュで戦い方も原始的でシンプル。石ノ森章太郎の関わる最後のライダーとして彼の描きたかった原作的なライダーがここにあるのだろう。
初期からの昭和ライダーは’’改造人間’’であるけどもネオシリーズは’’人間改造’’とか人間という殻を捨てた別次元の存在に変化したとかな気もする。

自然破壊をテーマにするところや
巨大化に至るまでの流れ、敵が光にやられるとかはものすごい理論としてわかりやすいが過去のZOと比べるとストーリーが弱いかなという印象。地球温暖化を止めようとする人間が巨大化して地球を救うと言え、めちゃくちゃに街を荒廃するのはいかがなものかとは思う。