野澤太郎DJ河蛮我

仮面ライダーJの野澤太郎DJ河蛮我のレビュー・感想・評価

仮面ライダーJ(1994年製作の映画)
3.6
まず最初に俺は好き。
でも一般向けでは確実にない(笑)

世紀末の勢いを全編から感じる短編ライダー映画。
監督はCR牙狼の激アツ演出でお馴染みの雨宮慶太さんです。

良くも悪くもすげえなと思ったところを挙げると
☆超絶リアルな巨大バッタ(超怖い)
☆大人でもビクッとなる動物の死骸の山
☆ぬちょぬちょのタマゴみてぇなやつ
☆やたら凝ってるけどごちゃごちゃしててよくわかんないクリーチャーデザイン
☆幼女に襲いかかる触手
…雨宮監督暴走しすぎ★

短い時間の中でかなり作り込まれてるんだけど、当時の大人向けに作られた暗めの特撮作品はどれもかなり人を選ぶ。
主演の望月さんのヒロイックな芝居がかろうじてヒーロームービーの空気を保ってて、これがなかったら相当キツかった。

ただ良かった所もたくさんあって、最終決戦の装甲をベリベリ剥がしながら敵を「壊していく」戦いは素晴らしい特撮だった。
間違いなく異色中の異色作なので未見のライダーファンは一見の価値あり。
あと敵の服装がかなり財団X。

ちなみに当時のこれの同時上映がカクレンジャーとブルースワットなんだけど、明るい作品がカクレンジャーしかないから子供絶対困惑してた。
少なくとも当時4歳の俺はこれが始まる前のブルースワットでちょっと心折れてた。
だってあっちはあっちで腕がもげてるのにゲラゲラ笑い続ける悪役が出てくるんだもん。