おばけつ

CURE キュアのおばけつのレビュー・感想・評価

CURE キュア(1997年製作の映画)
5.0
娼婦が惨殺される。被害者は首から胸にかけてX字型に切り裂かれていた。
刑事の高部(役所広司)は、同様の事件が相次いでいることを訝しがり、友人の心理学者・佐久間(うじきつよし)に犯人の精神分析を依頼する。
無関係な犯人たちがなぜ同じ手口で犯行を行うのか、その手がかりは掴めない。
やがて、加害者たちが犯行直前に出会ったとされる男・間宮(萩原聖人)が捜査に浮かび上がる。記憶障害を患っており、人に問いかけ続けるその言動は謎めいていた。

1回目鑑賞
こっちのcureもいいのよ
黒沢清作品の中でも考察深まりすぎる作品

2回目鑑賞
湿度90%。これぞモダンJホラー。
何といっても主演の役所広司がこの頃から既に、黒沢ホラーと相性抜群。次第に狂気が入っていく変化がいい。
もう一人の主役である萩原聖人も、記憶障害で会話が成り立たず相手をイラつかせつつ、次第にマインドコントロールしていく様子がリアルで良い。
太刀持て癒せ。