この映画の素晴らしい所はたくさんありすぎて枚挙しきれません…!特に私が好きなのは、カット割とカメラアングル。カットがとにかく長い。1つのカットが延々と続きます。また、アングルは常に引き気味。まるで舞台を観ているかのようです。
昨今、わざとらしい強調表現(カメラが人、物に寄る)を挿入して流れをぶつ切りにする映画が多いですが、この映画は全く違います。
常に、引き気味カメラ+長いカット!だから、画面の色々な所に目がいってしまって、次に何が起こるか"勝手に"想像してしまうんです。それが恐怖を掻き立てます。
また、フラッシュバックのように短いカットを映すシーンがありますが、今まで長いカットだったのにいきなりサブリミナル効果的に入ってくるので、すごくギョッとします。緩急の使い分けがお見事…!
最後に…
この映画の視点、まるで幽霊みたいじゃないですか?何が起きても動揺せず、ただただボーッと眺める…私の背後にも、こんな風に見つめてきている幽霊がいるかもしれません。