1997年公開。人間の心の闇を深くえぐる日本サイコサスペンス作品を代表する一作。黒沢清監督の名を一躍有名にした出世作。
被害者は、首から胸にかけて「Ｘ字」に切り裂かれる連続殺人事件が起きる。容疑者はごく普通の人間でバラバラだが、皆自分の犯行を認めていた。彼らの共通点は殺害前に「間宮邦彦」という、記憶喪失の男に会った事だった。
タイトルは初め「伝道師」だったが、撮影当時に起きていたオウム真理教事件との兼ね合いから、宗教的な犯罪ものだと誤解を受ける可能性を案じ、「Cure」に変更している。「Cure」とは、癒し。何でこんなサイコサスペンスに？？と思ったけど、催眠術によって、人が抱える深い闇を知り、殺人によってそれを取り除こうとする事が「癒し」なんだなって気づいた。
一回観ただけでは理解不能で、考察動画見て、ネットで調べた後にもう一度観た！！
めちゃくちゃ難しいし、観る人によって解釈が変わるし、謎も解決しないし、後味も悪過ぎるし、ラストは「え？殺すの？殺さないの？」で終わるし、何度も観てたら呪われそうだけど、良い映画だった！
