犯人です

CURE キュアの犯人ですのレビュー・感想・評価

CURE キュア(1997年製作の映画)
3.9
【あらすじ】
とある街で、不可解な事件が多発します。
奇妙な猟奇殺人事件を「役所広司」演じる主人公が、事件の鍵を握る記憶喪失の青年のある事実を突き止める。その一方、青年との接触は高部の心に大きな波紋を投げかけ……。

『良い点』
・役所広司はもちろん、萩原聖人の演技も不気味で良かった。
・BGM・効果音少なく、あったとしても不気味なノイズのため、ただの環境音でさえ不気味に聞こえる演出。
・仕事と家庭の両面でストレスを抱える主人公が青年との接触を通じて、映画のタイトルである「CURE」のラストにつながる話運びが良かった。

『悪い点』
・個人的に、開始30〜40分はスローペースに感じました。

(まとめ)
黒沢清監督の出世作と言われる作品。
ストレスを抱える現代における「CURE 救済」とは何なのか?
ストレス社会とそれに繋がる人の隠れた凶暴性を映し出した映画となっています。
とても独特な作風ですが不思議な魅力がありました。