SEULLECINEMA

男性・女性のSEULLECINEMAのレビュー・感想・評価

男性・女性(1966年製作の映画)
4.0
言うなれば『映像の世紀 5月革命前夜のパリの若者たち』という感じのフィルム。
ゴダール的な派手さはなく、エリック・ロメールかと見紛うような静的なキャメラワークと演出で当時のパリの若者と街を克明に記録し尽くしている。ときには長回しの即興のインタビューなんかも挟まれていて、それらの記録をまとめあげつつ、最後にゴダールの考えや雑感がイメージとなってそれらの上部に君臨する、という構造。
『たぶん悪魔が』を観たときにも感じたことだけれど、1965年当時の同世代の若者の雰囲気や思考や嗜好を知ることができてとてもいい体験になった。
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