目撃のwongのレビュー・感想・評価

恐怖のメロディでクレジットにヒッチコックがいないとカサヴェデスに賛辞を送られたイーストウッド。この映画ではヒッチコック的要素が散りばめられている。街を破壊しまくりどんな敵も薙ぎ倒してきたイーストウッドが今作品では何もしない。一度だけ娘の病室に忍び寄る男を止むを得ず殺める瞬間はあるものの、歳を重ねて、何もしない＝無力に向かう段階がみてとれるのも作品を並べてみてみると印象的な要素である。