ゆみな

マンボ・キングス/わが心のマリアのゆみなのレビュー・感想・評価

3.3
兄弟モノに弱い。ついでに三人組男子にも弱い。もっとついでに童貞臭してたら最強に弱い。あと胸毛があればごはん3杯食えますね。この映画は兄弟モノで胸毛あり。私の心は穏やかに満たされました。

内容としてはね、故郷キューバで音楽やってた兄弟がニューヨークに出てきて一旗上げようって頑張るお話なんだけどね、ニューヨークに出てきたはいいけど、クラブの有力者に逆らっちゃって仕事を干されちゃうのね。で、肉屋で働きながら細々とバンド組んで音楽やってんだけど、ある日場末のクラブで弟ネスター(バンデラス)が別れた恋人を想って作った曲を歌ってたらさ、有名なスターの目にとまってテレビ出演のチャンスをもらうのね。で、そのチャンスをものにして出世街道まっしぐら。でも兄弟の間には亀裂が生じてきて……って感じ。

なんかさー、幸せってなんだろうね。確かに彼らはスターになってお金も仕事も思いのままになったけど、弟はずーっと故郷に残してきた恋人が忘れられず別れの理由を知って愕然とするのね。でも兄が自分のことをいちばんに考えてくれてるって言うのもわかってて。それを伝えられないまま…ってのが切なくて。

ラストの兄の歌うとこ観てたら胸が痛かった。いつもはハモってくれる弟はそばにいない。あの表情はすごいわ。刺さるし痛い。
音楽も頭に残るね。音楽映画はやっぱりいいわ~。楽しめた。
ゆみな

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