シャチ状球体

V/H/S/Beyond(原題)のシャチ状球体のレビュー・感想・評価

V/H/S/Beyond(原題)(2024年製作の映画)
3.2
このシリーズ、4作目以降が日本でいつまでも配信されないから新宿ビデオマーケットで輸入盤を買ってしまいました。全部円盤を揃えた後にいきなり配信されたらしゃくだから、という微妙な理由で最新作を購入……。
AMCの『ウォーキング・デッド』を独占配信してたHuluが配信するか、Shudderの日本向けサービスが始まってほしい。Blu-rayの冒頭に入ってたShudderのプロモーションを見ただけで英語圏に住みたくなった。


いきなりモキュメンタリーっぽいVTRから始まり、いつものようにオムニバス形式で5本の短編へとスライドしていく。
英語は小学生レベルしか分からない(「Keep your eyes open and your mouth shut.」は「(これから起こることを)目をかっぴらいて見て、口は閉じとけ」みたいな意味なんだろうと推測できるくらい)けど、このシリーズは大体ノリと雰囲気だけでごり押ししてくれるので何とかなるっちゃなる。
ファウンド・フッテージと宇宙、相性以前の問題な気が……。

1.『Stork』

警官隊(SWATじゃなくて市警?)が犯人グループの家に突入したらモンスターに遭遇するという設定だけで100点の短編。
序盤で突入部隊の5人が横並びで突入対象に家に向かっていくところなんか、完全に西部劇。その直後に出し惜しみ0でゾンビの集団が襲ってきて、リアリティラインは完全に無視されてて開き直ってる感じ。
チェーンソーの取得イベントや宇宙人要素など、ほぼ100%アーケードゲームのノリ。ファストフードの味だね……。
人が一番怖い系のやつ。

『Dream Girl』

インドの人気女優の楽屋にインタビューをしに行ったら実はモンスターだった。1作目と似たようなシチュエーションで既視感が目立つ。

『Live and Let Dive』

自家用機で飛行中のUFO遭遇だけでも視覚的なインパクトが強いのに、墜落してからもパニック要素満載。偶然怪異に遭遇してしまった実在感とスケールは他のエピソードを圧倒している。
これだけで元は取れた。

『Fur Babies』

恐怖のブリーダー。これも人が一番怖いというタイプのホラーで、いよいよネタ切れかと思わなくもない。
ヒトコワ系のP.O.Vもそんなに悪くはないんだけど、画面で起きてることはまたまたゴア&バイオレンスなので段々飽きてくる。映画には緩急が重要だということを思い知らされた。
オチが適当。

『Stowaway』

人生をUFOに捧げてきた主人公が実際に連れ去られたら良いこともあったし悪いこともあっ
た。
未知の展開に人生がかかっているという意味でこれが一番精神的に怖いかも。
シャチ状球体

シャチ状球体