品川巻さんの映画レビュー・感想・評価

品川巻

品川巻

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.7

ラスト15分くらいで号泣に号泣を重ね、最後にタイトルが浮かび上がる頃には憔悴しきっていた...役所さんが好きすぎて、最近は役所さんが笑ってるだけで泣けてくるし(末期)、この世に日本人として生まれてきて>>続きを読む

小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.4

家族の厄介者同士だった2人が結婚し、実直で献身的な生活を営んでいる姿を見届けてからの、あの温かい題名の回収に胸がつまる。
最後に田植えをしているシーンとダンボールの照明の中でひよこが孵化するシーンが好
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.8

外国人に好きな映画監督を聞くとみんなクリストファー・ノーランと答えるので、SFというだけで敬遠していた今作を観てみた。
音声だけで地球にいる子どもたちの成長を分からせるのは辛いし、ビデオメッセージのシ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.7

書くと過去になるから、"自分の小説にあなたを書かない"ということが愛情表現

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.3

主人公と同い年になったので記念に観てみた。ひょっこりひょうたん島の歌詞が刺さる。

主人公が田舎で真似事の農作業をしてみるも、"厳しさも知らずに「いいところですね」を連発した自分が恥ずかしかった"と振
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海洋天堂(2010年製作の映画)

3.7

大スター、ジェット・リーがギャラ無しで出演した作品。これを観ると、人に頼らないことが子育ての正解とは限らないのかなと思えてくる。

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

4.2

田舎で少年が走ってるだけで泣ける。サバカンと比較しちゃうけど、いい映画。圧倒的に隆造推し。

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.8

与えた方がエゴだと思っていても、受け取った相手が愛だと思えばそれはエゴじゃないらしい

恋におちて(1984年製作の映画)

3.0

ロケ地のRizzoli Bookstoreに行ってきたので観てみた。デニーロと喧嘩してる時の奥さんのセリフが余りにも気の毒。

野いちご(1957年製作の映画)

5.0

人生であれが最後だったんだなと思う瞬間が増えてきた今の私にとって凄く必要な映画だったし、会いたくても会えない人たちとの思い出とか、当時の自分の振る舞いが適切だったかを振り返るきっかけにもなった。

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ニューオーダー(2020年製作の映画)

2.8

富豪たちが震える、ファニーゲームレベルの不快感

異端の純愛(2023年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

春琴抄展開は異端すぎた

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

「日本人は普段から着物を着てるのか?」とか未だに聞かれるので、人種らしさの固定観念はしばらく変わらなさそう

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.4

日常と悪行が同時並行で進むことの気味悪さと、"笑顔は相手を油断させるための手段"を体現するデニーロの異様さが最高。

失敗談を笑い話にするくせに笑われたらキレ散らかすトミーの狂人ぶりと、Diorのドレ
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辻占恋慕(2020年製作の映画)

3.3

人生のアウトロの話はグッドフェローズのラストに繋がるものがある

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.6

人間たちが放った矢が天女たちの前でお花になるシーンで、無の幸せを前に攻撃が力を成さないという圧倒的な敗北を突きつけられる。

地上に恋焦がれたことで罰を受けたかぐや姫。望んでもいないのに自らが持ってし
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プリシラ(1994年製作の映画)

4.9

3人のドラァグ・クイーンが、「プリシラ号」と名づけたバスで砂漠を旅するロード・ムービー。今まで観た映画の映像の中でトップレベルに好きかもしれない...衣装も景色も乗り物もステージも可愛すぎる。悪口を書>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

生き別れる未来を知っててもその人生を選ぶのかという問い。BTTFでもあったし、ファイトクラブでもあった。
ラストで眞人より先に夏子の名前を呼ぶシーンに、お父さんへの違和感が全部詰まってた...

あと
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劇場(2020年製作の映画)

3.0

「自分の作品を通して大事な人に謝る」というクリエイターの逃げはダサいなと思ってしまうけど、そのダサさも含めて沙希は永田が好きだったのかな......家にレンガを持ち帰って笑わせるという懺悔、みっともな>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.8

「ChatGPTに雑な言葉遣いで質問をすると、アホ認定されてAIの返事も雑になる」という都市伝説のような話を聞いてから、『アイ,ロボット』とかこういうフィクションも呑気に見ていられなくなった。知能を持>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

友達が亡くなっても花は咲くし、骨折は治る。
自殺をする理由が浮かばないくらい相手を知らないことが、その人の自殺の理由になったりもする。

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

5.0

なにこれ始まりから終わりまで完璧すぎる...
①ブラジルで治安の悪さを誇る「神の街」のギャング抗争、②写真家を目指す少年の青春という2つの物語を、実話ベースで群像劇として絡ませていて、微笑ましい日常生
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.5

子供を25年監禁していた両親(偽)の自作アニメ『ブリグズビー・ベア』の続きを、監禁から解放された息子が制作する話。「善人とはいえ誘拐してるしなあ」というツッコミも忘れてしまうくらい温かいお話で、掘って>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.5

エモシティポップのMADでお馴染みジブリ作品。胸焼けするほどの昭和トレンディエモが詰め込まれている。
高校時代の傲慢なヒロインへの好感度は正直低いけど、最後の駅のホームでのお辞儀が変化を表してるのかな
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.3

『ドライビングMissデイジー』『グリーンブック』的なハートフルロードムービーを想像していたら、想像以上に暗いお話だった...
WWIIが引き起こした残酷な人生。上品マダムの復讐方法にあらゆる恨みが込
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

妻に対して思ってもいないようなおぞましい言葉で罵った後に、後悔して号泣するシーンが忘れられない。くるしいなあ
夫婦に限らず相手のことを知りすぎると、ふとした出来事によって好きだったところがむしろ目につ
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.8

フリーランスの殺し屋の「プロフェッショナル 仕事の流儀」風モキュメンタリー。
生きてるついでにポップにお仕事をこなしているので、ついつい任務の重さを忘れてしまう。
普通に恋をしたり友達と飲んだり、人間
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逢びき(1945年製作の映画)

4.0

自分の元に戻ってきた奥さんに向けた旦那の「遠くへ旅をしてたね」の一言で、彼なりに何かを察していたんだろうなと察した。

アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.0

【⚠️犬好きの方は注意】
題名の意味が最後の最後で分かる。
ディストピア化して退廃したNYでひとりぼっち(+愛犬)でゴルフやってるシーン好き。

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