品川巻さんの映画レビュー・感想・評価

品川巻

品川巻

病院で死ぬということ(1993年製作の映画)

5.0

病気の祖母に声をかけながら頭をなでる祖父の後ろ姿を思い出し、上映中、ずっと声を殺して涙を垂れ流すことしかできなかった。

これがもしも洋画だったら、家でスマホで観ていたら、ただの無機質なインディペンデ
>>続きを読む

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

4.5

2回目の鑑賞。
ミュージカル映画アレルギーの私が「これは好き」と断言できる数少ない作品。
古き良きロックとポップスをミュージカルに落とし込んでいて、退屈になりうる歌唱シーンですらワクワクさせられる。
>>続きを読む

独裁者(1940年製作の映画)

4.5

2回目の鑑賞。

ホロコースト真っ只中にこの映画を製作したチャップリン。
これを観てしまうとメッセージのない映画は必要ないんじゃないかとすら思えてしまうほどの影響力。ラストの演説のための126分と言っ
>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.3

校則の厳しい学校で育ったので、行動制限が解除された卒業の日に、喜びを感じると同時に自由を持て余した感覚を思い出した。
与えられた自由は、元を取らないともったいない。

人間誰しも、誰かの人生においては
>>続きを読む

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

3.5

ビデオレンタル禁止になった理由も分かるし、当時のサスペンスからしたらかなり外れ値。

ネタバレ厳禁なので何も言えないけど、とりあえずご近所付き合いは、「下の名前は分からない」くらいの関係性が丁度いいの
>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.0

覚悟して観てもこのダメージ量なので、
何も知らずに観た人はしばらく引きずりそう。

兄からの「今日みたいなことしたいか?」の返事が「するよ」。
辛い。

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

3.5

画質と展開がディズニーっぽいけど、想像していたよりも重かった。
セクシャリティに関しては、差別するのと同じくらいアウティングも罪が重い。

ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

4.6

2回目の鑑賞。
個人的にかなり思い入れのある作品。浅そうで深い、悪ガキたちの友情最高。
ヒース・レジャーが巻き舌で演じたスキップは、近所に1人はいてほしいアニキ。意外と練習を大事にするタイプなのがポイ
>>続きを読む

フレッシュ(2022年製作の映画)

3.8

ただの人肉ホラーでは終わらず、男性優位社会を風刺していて、かなり教育的な映画だった。
・男性が女性を搾取する→物理的に食べる
・ヒーローは必ずしも男性ではない
など、女性の権利主張の要素をそこかしこに
>>続きを読む

ハート・ショット(2022年製作の映画)

3.0

LGBT青春ショートムービーかと思いきやまさかの展開。20分という時間が余りにも短すぎて、「衝撃の展開」というだけで終わってしまった。

うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.3

20歳前後で中学生役を演じた主演2人の没入感が凄まじい。。自分だけを大事にしてくれると思っていた人間がいざ遠い存在になると手を伸ばしたくなる、という、中学生の幼稚な傲慢さを奔放な性で表現した衝撃作だっ>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

2回目の鑑賞。
主人公の突飛な行動の数々が、言葉が通じない以前の問題に思えて感情移入できなかった。あとアメリアとの距離の縮め方も、ちょっとファンタジーすぎやしないか。。

とりあえず、空港でカートを見
>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.3

民泊を予約した日が重なった男女の顛末を描いたホラー。Twitterで話題になってたので観てみたけど、ホラー慣れしてる人からすると朝飯前だと思う。何よりも怖いのは、いざという時の人間の行動。

途中で性
>>続きを読む

ソウォン 願い(2013年製作の映画)

4.0

これが実話だなんて本当に受け入れられない。
あんなトラウマを残した帰り道なんだから、せめてソウォンから見えないように配慮して病院から帰って欲しかった...

ただ、男性への恐怖心を拭いきれないソウォン
>>続きを読む

下女(1960年製作の映画)

4.4

面白すぎる。。。階段の構図とか、楳図かずおの『おろち』じゃん。。。こんなサイコサスペンスが1960年の韓国で撮られてたのか。すごい。

家父長制/男性優位が今よりも主流だった韓国で、女性が自立して幸せ
>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.8

黒沢清『CURE』ファンからすると至るところで「キタ〜〜〜」となるし、刑務官が取り込まれてるのが分かるシーンは声上げるくらいゾッとした。(ちょくちょくコントっぽい箇所は気になったw)

殺されても、殺
>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.3

『都会のアリス』製作中にヴィム・ヴェンダースが絶望したのも分かる。おじさん×少女のロードムービーでここまで被ってたら落ち込むわ。。
どちらかと言うとこっちの方が旅行の目的がしっかりしていて、映像も気張
>>続きを読む

永遠の人(1961年製作の映画)

4.4

あまりの高評価にずっと気になっていた作品。凄まじい愛憎(特に憎悪)だった...全ては平兵衛が悪いんだけど、あんな復讐のされ方されたら立ち直れない。

平兵衛が減らず口を叩くのも、他の女性に手を出すのも
>>続きを読む

恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ(1989年製作の映画)

3.5

こんな王道お洒落ジャズラブストーリー、誰が作ったんだと思って調べたら、まさかのハリポタシリーズの制作者。本当は、どっち系統の映画を作りたかったんだろう。

パッとしないピアニスト兄弟のユニットに、美人
>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

塾のシーンが始まった瞬間、一気に緊張感が走った。
河合優実は、今後日本の映画界を牽引していくんだろうな。日常と演技がこんなに繋がっているような女優さん、久々に見たかもしれない。

作品に関しては、先日
>>続きを読む

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

2.0

井上雄彦など、ジャパニーズ・カルチャーがいっぱい出てくる。
「あの頃ああしてりゃ良かったのに」
タイムカプセルを無理矢理掘り起こさせられたような作品。

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

犯人を調査するシーンの、マンションの縦使い凄すぎる、、、
視聴者の私たちまでいつ見つかるのかハラハラさせられるし、どの階のどの部屋で誰がどういう行動をしてるのか、1画面だけで生活の断面と事件の進捗を見
>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2回目の鑑賞。
化学薬品はシンクに流しちゃダメだよ?炭坑は勝手に休んで良いの??打ち上げたロケット放置???先生、病気の割に血色良すぎじゃない????
などツッコミどころは多くも、終わり方は綺麗。
>>続きを読む

ベイブ(1995年製作の映画)

4.0

あ〜〜〜癒し。。。マイクロブタの飼育を検討するレベル。嫌な思いをしても一生懸命走るベイブ。かわいいね。愛おしいね。🐷

劇中で流れる「Pork is a nice sweet meat」は、結構美メロ
>>続きを読む

手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

【↓気を悪くしたらすみません】

ユナちゃんの可愛さだけを堪能する映画。
御涙頂戴感が全編溢れすぎていて、申し訳ないけど登場人物たちが泣けば泣くほど引いてしまった。(完全に泣かせに来ているシーンで、横
>>続きを読む

影の車(1970年製作の映画)

3.0

岩下志麻が自分のママで、得体もしれないおっさんに取られそうだったら、そりゃあ黙ってられないわ

ラスト、セリフ無しの映像+BGMの構成が完全に『砂の器』だった。

スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.3

2回目の鑑賞。
ケビン・ベーコンの悪役ハマりすぎ。

私が想定していたオチが前半で終わってしまったので、1作品で前編後編を観ているような気分になった。

懲戒免職(2006年製作の映画)

2.3

オダジョー×美術講師の設定を考えた人とは仲良くなれそう

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.6

R15には納得だけど、なんかもう、"令和時代の日本人の人間讃歌"として色々とぶっ刺さってしまった。

夕焼けを背に、息子と2人乗りする良子。
良子の同僚のケイ(DVを受けている)を迎えに、自転車で疾走
>>続きを読む

ハートストーン(2016年製作の映画)

4.3

2回目の鑑賞。

学生時代に好きな映画だったので嬉々として観始めたものの、全編苦しすぎてぐったりしてしまった。

自分が昔ほど多感ではなくなったからか、切ない映画から美しさを素直に切り取れず、観るのが
>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.3

スピッツの『不死身のビーナス』みたいな映画。

悪者に誘拐された女を救いに行く、昭和レトロなロックンロール・トレンディ・ラブストーリー。話の筋としては、マリオがクッパからピーチ姫を助けるのとほぼ変わら
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

パンジーという花の怖さと同じものを感じた。けど、ハマるのは難しい映画だった。
あの物体が何に見えるかでひと盛り上がりできるのは間違いない。

監督のAKIRA好きが前面に出ている。

あの頃輝いていたけれど(2022年製作の映画)

3.5

音楽療法と自閉症をテーマにした音楽映画。
海外のアイドルグループだと、バックストリートボーイズとかワンダイレクションのイメージが近いのかな

元アイドルの売れないミュージシャンと自閉症の天才ドラマーの
>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.4

フフフとニコニコが詰まっている、男子目線のエリック・ロメール映画って感じで、かなり好きだった。
美しい人妻(アルマ)と1秒でも多くいたいからベビーシッターを引き受ける女運のない男、フェリックス。パーテ
>>続きを読む

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)

3.8

203教室というシェルター。アンネの日記の着想から生徒たちの日記の刊行まで辿り着く教師。辛い過去を持ち、学習能力も乏しい自分たちが日の目を見ることはないだろうという諦めから、綺麗事で固められた学校に反>>続きを読む

藍色夏恋(2002年製作の映画)

4.4

2回目の鑑賞。
夏に求めるものが全て詰まっている。

Frente!の主題歌が好きすぎて、高校時代にCD買ったのを思い出した。
当時は"あの展開"が衝撃的だったけど、今思えば、一昔前にこのテーマを扱っ
>>続きを読む

>|