朝田

警部の朝田のレビュー・感想・評価

警部(1978年製作の映画)
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今回の特集でベルモンド作品で一番好き。フライシャーもビックリなしつこいスプリットスクリーンの使い方にまず痺れる。ライティングと編集のキレはベルモンド作品随一。パリの夜と光を反射する車のボディがカッコいい。内容はひたすら天丼ギャグと無駄な爆発、暴力の応酬とサービス精神満点で楽しい。ベルモンドのキャラがダーティハリーの比ではないレベルで頭がおかしい刑事で、暴力がいつ発動されるか分からない緊張感が漂う。悪役のやたら派手な死に様にこの時代のアクション映画特有の「盛り」の美学を感じる。こういう変な所に豪華さを生む歪さは今の映画では見れないし、たまらない。
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