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サンセット大通りのせのレビュー・感想・評価

サンセット大通り(1950年製作の映画)
5.0
無声映画時代に活躍した大女優が誇りや栄光にとらわれている様子を冷笑的に描き、さらに映画業界そのものの辛辣さを主題にしている傑作。パラマウント社や名俳優、名監督ら本物が登場するのがまた見事。
強烈なシーンの数々に衝撃を受けました。

不気味な屋敷で繰り広げられる主演のスワンソンの目で語る演技は狂気に満ち満ちており圧巻。
「人は死人には優しい」という台詞はノーマがスタジオに入り、ライトに照らされ皆に囲まれ煽てられる、あの歓迎しているシーンを瞬間的に想起させ、重みが増して皮肉に聞こえました。並外れた脚本だなあと心を打たれました。
そして階段を降りるシーンはクライマックスに相応しく興奮しました。

特典映像より
オープニングのプールに浮かぶ死体、ビリー・ワイルダーの仕事ぶり、配役に関するスワンソンとシュトロハイムの関係、ホールデンのそれまでのキャリア、全ての要素があいまって作られたと解説されていて、感動。
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