観たよ
"死人は語る"
無声時代の大スターが銀幕にカムバックを試み、その高すぎるプライドと愛で崩れかけていた彼女の精神が更に崩壊へと進んで行く…
ノーマは何故こうなったのか?
彼女を愛するが故に真実を伝えなかった執事の所為か?
はたまた若さとその知性ある魅力で彼女を虜にした男の所為なのか?
それとも時代と共に移りゆく世間そのものが彼女をこんな風にしてしまったのか…
50歳を過ぎた女優が16歳の"サロメ"を演じると言う違和感に本人が気付けない痛さが辛い
大邸宅で美しかった頃の自分の写真に囲まれながら過去に生きる生活しているノーマの様子は華やかと言うよりはとてもホラー
「アクション」の掛け声がかかり、ライトやフラッシュを浴びながら階段を降りる大女優ノーマの「言葉なんて要らないのよ、私がいれば…」仰る通りです、はい…。
としか言いようのない完全な形で見事に締めくくられたラストに思わず拍手をしてしまった