坂本くろみ

ボウリング・フォー・コロンバインの坂本くろみのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初視聴年:2022
ドキュメンタリー映像としては見ごたえがあって面白いのだけども違和感があるというか、自分は文化が違う国の人間だからこの作品のメッセージを引用して、事件や他国の社会を批判するのも何かが違うような気がする。かといって自分の中の答えを明確に言葉にはできないけれども、どこか鵜呑みにして良いものでは無いようなものを感じていた。

それでも今作には一つだけ自分の中にすっと入ってくる問答がある場面があって、それがマリリン・マンソンへのインタビューシーンだった。自分が彼の作品と同じような音楽性の選曲を好むから、同じように自分の思想の延長線上に彼の主張があり、それが正しくあるものだとバイアスがかかっているのかもしれないが、この映画の中で唯一この主張は自分の主義主張の指針にしてもいい言葉なのかもしれないと、そう思った。