ボウリング・フォー・コロンバインの作品情報・感想・評価

「ボウリング・フォー・コロンバイン」に投稿された感想・評価

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3の感想・評価

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昨日ふとエレファントが観たくなったのでついでにまだ観たことないこれも借りて帰ってきたらテキサスの校内乱射のニュースやっててオー、と思った

この映画で見せてることとメディアの刷り込みと何が違うか分からないし中立の立場じゃない視点からのドキュメンタリー、あんまり良いと思わなかったし別に面白くなかった
nyoloner

nyolonerの感想・評価

3.6
エレファントからの本作。

今でもアメリカでは銃による悲劇が止まらない。
何が原因なのか。ライフル協会のチャールトン・ヘストンに、武器メーカーのロッキードに、気軽に銃弾を購入できるKマートに取材を敢行し、被害者に話を聞き、いろんな角度からこの病巣に迫る。
でも、だれもこれが原因だ!とは言えない。
結局、自分勝手な人が多いから、自分さえよければという気持ちが根付いているからなんじゃないかと思う。でももちろん、それだけでこうなる訳じゃない。素因が多すぎるし、全員が同じ方向を向かないといけない問題。だから解決しない。

ラストはWhat a wonderful world
皮肉ですね。

ロッキード社の取材の時、ものすごく企業PR映像に使われがちのBGMが流れていて、良い選択だなぁと思いました。この映画が全てではなく、まだまだアメリカには深い病みと闇があるんだろうな。人間の歴史は血塗られているとしみじみ思う。

あ、なかなかにショッキングな映像もありますので、苦手な人は気をつけたほうが良いかもしれない。

そして、マリリン・マンソンが誰よりも普通に見えた。
マチカ

マチカの感想・評価

4.4
見始めたら、やっぱり当時は一度観ていたことを思い出す。なぜこんなに衝撃的な内容のものを忘れていたのか、自分が不思議…きっと子育てで追われていたのかな?
いや〜銃の怖さよ…
この映画を観てドキュメンタリーの恣意性みたいなのを批判する人たちはなんなんだ、監督の強烈なメッセージはスルー?!情報操作が怖いってことを言ってるんだから、その辺はあえての作りでしょう。鵜呑みにしなくていいから、面白がった後に考えてみて、という真摯な作り手だと思います。
子供の頃、キング牧師が死んだことに歓声を上げる周りの大人への強烈な違和感が忘れられないというインタビューも観た。
アメリカ南部の白人社会への批判を、白人自らする誠実さ。
それにしても、現代のSNSの広がりは隔世の感あり。誰もが発信できるようになったけど、恐怖と消費のカラクリはむしろ全世界に広がってるような…
アメリカの病理・銃社会についてわかったような気にさせてもらえる感はすごい。

しかしながら、サウスパークの製作者のインタビューを出したあとにサウスパーク風のアニメでほとんど結論めいたものを非常に「わかりやすく」「ものすごく速いテンポで」言っちゃうのはいかがなものかな~という気もする。

もやもやさせたまま、観客に投げっぱなしジャーマンをかますのがドキュメンタリーの魅力だと個人的には思っているので、ここまで明確に「わかりやすく」されると、なんだか全部騙されているのでは?という気持ちになってしまう。
まあ、ドキュメンタリーなんて全部つくりもんですよ!というのが真実なんだと思うのだけど、もやもやしたまま観客自身が解き明かしていく感(もちろん、監督にかなり誘導されたうえで)が好きなので、監督本人の主張が強すぎるのはドキュメンタリーとして個人的には合わないかな、といった感じ。
とはいえエンタメとしてはわかりやすくて面白いです。
鋭くも分かりやすい切り口で銃社会の問題点を追及しているドキュメント映画。

一見華やかな米国には「こういう側面もある」「こういう人間もいる」ことを知れる点はすごく良い。

ただし本作やムーア氏が全て正しい!と鵜呑みにしてしまうのは、本作で否定している政府やメディアの情報刷り込みと同じ過ちを犯してしまうことになりかねないため、注意が必要だと思う。

取り敢えず、だらしなくガニ股開きながらすげー良いこと言ってるマリリソ・マソソソのシーンだけでも観る価値あり。
寝ろ君

寝ろ君の感想・評価

3.9
先日「エレファント」を観たので、長年棚差しのままだったコロンバイン高校事件に関するドキュメントを続けて。

舞台は銃社会アメリカ。「なぜアメリカ人は銃を持ち、そして罪を犯すのか」が大きなテーマ。人間が集まり組織を作ると、どうしても生じる唸りや流れがあるが、マイケル・ムーアはそれらに対して警鐘を鳴らす。皮肉を含んだその音はしかし、どこかユーモラスでもある。
彼の活動はとても遅々としたものに感じられるが、誰もが素早く自分の取り分を掠めとる現代においては、誠実な姿勢にも取れる。

テレビは不安を掻き立て、人々はそれらに対して備える、それにより消費と生産が行われるといったマリリン・マンソンの言葉が印象に残った。彼はものすごくクレバーだな。
またブッシュ政権下での貧困問題が、軍事外交問題が生じたことにより棚上げになったなど、今の日本とも重なるものを感じてしまい複雑な気分になった。
作中にレイシズムと言った言葉も登場しドキリとするなど。2002年の作品だが、当時より情勢が酷くなっていないことを祈る。
もう少しカナダや他国の制度について掘り下げて欲しかったが、2時間だと無理か。あくまで考えるキッカケとなることがドキュメンタリーの意義だろうし。作中にチラっと出たエンロン事件も気になってきたな〜

高校生くらいから理解できると思うので、若い人にもぜひ観てほしい。
マイケルムーアが良い奴に映り過ぎ

逆にドキュメンタリーの恐怖を感じるね
マイケルムーアの作品初めて見た
シッコのパッケージとハリセンボン春菜のイメージでおちゃめなおっちゃんってイメージだったけど、
的を射ていて興味深い思想をお持ち
そして自分の思想を魅力的に伝えることのできるひとなんだな
SUI

SUIの感想・評価

4.0
武器の使用あるいは所持を正当化する主張と、魔女狩りのごとく銃犯罪の責任を別のモノへと転嫁するダブルスタンダード。
その中で悪の代名詞として吊るし上げられたマリリン・マンソンの言葉が核心を突いている。
「米国経済の基盤は恐怖と消費の一大キャンペーンだ。恐怖を抱かせて物を買わせる。突き詰めると、そういう事さ」

クライマックスで全米ライフル協会の会長であるチャールトン・ヘストンにインタビューするが、そこではこれほど説得力のある言葉は聞くことができない。
自信満々で主張した銃所持の正当性をあっさりと論破され、分が悪くなるとその場を立ち去る逃げ足の速いこと。所詮はその程度の人間がただ強い発言力を持っているだけでしかない。

物語のテーマとなっている「コロンバイン孝行銃乱射事件」の犯人は、直前にボーリングをする2ゲーム行ってから犯行に及んだという。
彼らがマリリン・マンソンの曲を聴いていたという理由だけでマンソンは非難されたのに、ボーリングを非難する者は現れなかった。とどのつまり、マンソンをスケープゴートとして吊るし上げることで、銃犯罪の根本的な問題は度外視され、何かに責任転嫁して煙にまく。という銃犯罪とアメリカ人の根本的な問題に焦点を当てている。

銃はなにがしかの規制はされてしかるべき事だというのは、チャール・トンヘストンのような愛好家達を除いて誰もが思うところである。
その正義を傘に着て正論を振りかざすマイケル・ムーアの姿勢は少し鼻に付くし、そんな彼の視点で描かれている今作ではその主張の正当性が担保されているのは当たり前ともいえる。
でも、それを抜きにしても問題の核心をついていると思えた。そう納得させる力のある作品だった。
akane

akaneの感想・評価

3.5
銃自体がなければ発砲事件は起きない。
それはそうなのだが、カナダでもアメリカの様に簡単に銃が買え民間人の所持率も高いのに、発砲事件はそう起きないというのだ。
アメリカに根付いた恐怖心が引き金を引かせるのだと。
目から鱗だった。
戸締りしないで枕の下に銃を忍ばせるカナダ人もなかなか衝撃的。

面白かった。
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