◆あらすじ◆
マルコム・クロウは小児精神科医として活躍していたが、かつて担当した患者に銃を撃たれてしまう。それから1年後、マルコムは複雑な症状を持つコール・シアーという少年の面倒を見るようになる。最初はマルコムを拒絶していたコールだったが、次第に親しくなり、コールはマルコムに自身の秘密を教える。
◆感想◆
再鑑賞です。
精神科医のマルコム（ブルース・ウィリス）と特別な能力を持つ少年のコール（ハーレイ・ジョエル・オスメント）の心の交流を描いた作品であり、コールの持つ特別な能力がストーリー全体に枝葉を広げる根幹になっていて、その能力が分からない前半での不気味さが、後半に能力が分かるとともにそれまでの謎がしっかり解明するように構成されており、ストーリー構成の巧みさは感嘆するしかなかったです。
マルコム・クロウ医師は妻のアンナと円満な関係を築いていましたが、患者に銃で撃たれてから夫婦間に距離を持たれてしまいます。マルコムの存在は本作の大事なパーツになっていて興味に事欠かなかったです。
コール・シアーは親しい友人がおらず、母との関係も上手く行っていない子供であり、その行動の不可思議さが周囲から浮いている原因になっていました。コールはマルコムと親しくなり、コールの持つ能力が明らかになってから印象がガラリと変わります。そこからは最後までコールに感情移入しっぱなしでした。
マルコムとコールのそれぞれに結末が待ち受けていて、記憶を消してもう一度観たくなるラストだったと思います。
とても面白かったです。まだ観ていない人がうらやましいです。
鑑賞日：2024年1月26日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
